『刀語 第四話 薄刀・針 (講談社BOX)』読了。
今回の蒐集対象は「薄刀・針(はくとう・はり)」。 『軽さ』や『薄さ』を主題に据えた刀。 向こう側が透けて見えるほどの薄さだそうで。 武器って言うより芸術品ですねぇ。 相手は第一話から伏線のあった堕剣士・錆白兵(さびはくへい)との対戦。 「堕刀・錆(だとう・さび)」と言ったところでしょうか。
虚刀流・杜若よりも自在な足運び、『爆縮地(ばくしゅくち)』。 刀の柄と鞘を使用した『逆転夢斬(ぎゃくてんむざん)』。 刃渡りの伸縮を自在にできる『速遅剣(そくちけん)』。 宇練銀閣の零閃とは全く趣の異なる抜刀術『一揆刀銭(いっきとうせん)』 そして薄刀・針をもってこそ可能な奥義、『薄刀開眼(はくとうかいがん)』。 どれをとっても日本最強の名に恥じぬ技ばかり! やはり錆白兵強シ!
今回の虚刀流の奥義は、三の構え『躑躅(つつじ)』からの『百花繚乱(ひゃっかりょうらん)*1』。 あんまり技の形容は書かれてませんでした。
しかし、二巻の最初に出て来た「口癖」は影を潜めていた感じ。 というか、この巻はふざけたやり取り自体があまりなかった。
全体的に七花の姉、七実とまにわにの話のウエイトが高かったね。 まぁ、数ヶ月後の伏線になっているようなので、後の楽しみということで。
第四話 薄刀・針(ハクトウ・ハリ) 目次
- 序章
- 一章―真庭虫組(まにわむしぐみ)
- 二章―拷問時間(ごうもんじかん)
- 三章―見稽古(みげいこ)
- 四章―病魔一億(びょうまいちおく)
- 終章
- 作者: 西尾維新,竹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/04/03
- メディア: 単行本
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*1:いろいろな花が咲き乱れること。 (旺文社『標準漢和辞典』より)