西尾維新著『刀語 第八話 微刀・釵 (カンザシ) (講談社BOX)』読了。
今回の蒐集対象は「微刀・釵(びとう・かんざし)」。 「釵」は十手のような沖縄の武具・サイも意味する。 サイがかんざしの形に似ているからサイに「釵」という漢字を当てたんだっけ? まぁ、ともかく、蒐集対象は日和号・・・というか、日和号自体が「微刀・釵」だそうですけど。
ただ命令にのみ従う、人形であり、一本の日本刀(チョット無理ある?)である日和号と、これまた、人間でありながらにして一本の日本刀である虚刀流当主・鑢七花。 日和号と以前の自分とを重ねて、心の葛藤を感じる七花君でした。
とがめ曰く、「運命は自分で切り開くものではなく、自分で言い張るもの。 自分の成功を運命だと言い張れば嫌みがないし、自分の失敗を運命だと言い張れば悔しくもなかろう。」 とがめの言葉ではあるけど、著者の思いが詰まってそう。
左右田右衛門左衛門と真庭海亀の闘い(というか、右衛門左衛門の弱いものイジメ?)は、結構好き。 相生拳法・背弄拳(あいおいけんぽう・はいろうけん)、既に拳法じゃねw 「とある魔術の禁書目録」のキルポイント*1をレベル4くらいにした能力じゃん。 不忍法・不生不殺(しのばずほう・いかさずころさず)とかも、ネーミングが好き。
第八話 微刀・釵(ビトウ・カンザシ) 目次
- 序章
- 一章―奇策屋敷(きさくやしき)
- 二章―否定屋敷(ひていやしき)
- 三章―真庭海亀(まにわうみがめ)
- 四章―日和号(ひよりごう)
- 五章―不要湖(ふようこ)
- 終章
- 作者: 西尾維新,竹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/08/02
- メディア: 単行本
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