西尾維新著『刀語 第七話 悪刀・鐚 (アクトウ・ビタ) (講談社BOX)』読了。
今回の蒐集対象は「悪刀・鐚(あくとう・びた)」。 雷を帯びたこの刀(形はクナイ風)を電極の如く身体の中央に差し込むことによって、その人間を強制的に癒す力を持つ。 要は、無理矢理に人体を活性化させる刀。 所有者は七花の病弱な姉、七実。 確かに七実にピッタリの刀でゴワス。 ちなみに、「鐚」は鐚銭(びたせん:粗悪な硬貨)の「鐚」。 「びた」って、あんまり使わんねぇ。
七花が虚刀流七代目当主だってせいか、第七話はナカナカしぶいストーリー。 つーか、七実姉さん強すぎ! あのくらいの天才さなら、とがめのあの奇策も通じない気がするけど。 とは言いつつ、観るだけで「悪刀・鐚」の性質が分かるものなのかなぁ?
七実の構えは(強いて名付けるなら)虚刀流零の構え『無花果(いちじく)』。 「構え」といっても構えないんだけど。 他にも強さに枠、型がないって意味で、七実も一本の「型無(かたな)」なのだw!!
今回の虚刀流の奥義は『七花八裂(改)(しちかはちれつ(かい))』。 7つの奥義を同時に放つ「七花八裂」で、放つ前に隙ができる「柳緑花紅」を最初に持ってきて、それ以降の奥義も最も隙が少なく最も威力がある順番で放つ、奥義の強制接続。 うーむ、放つ前に隙ができる「柳緑花紅」を一番最初に持ってくるのって、最もマズイ戦略じゃん?
第七話 悪刀・鐚(アクトウ・ビタ) 目次
- 序章
- 一章―護剣寺(ごけんじ)
- 二章―左右田右衛門左衛門(そうだえもんざえもん)
- 三章―七花八裂(しちかはちれつ)
- 四章―鑢七実(やすりななみ)
- 五章―七花八裂(改)(しちかはちれつ(かい))
- 終章
刀語 第七話 悪刀・鐚 (アクトウ・ビタ) (講談社BOX)
- 作者: 西尾維新,竹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/07/03
- メディア: 単行本
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