西尾維新『零崎人識の人間関係 無桐伊織との関係 (講談社ノベルス)』を読んでみた。
最後の零崎っぽい無桐伊織(むとういおり)との関係。 でも、そんなに無桐伊織に焦点が当てられてるって感じじゃなかったね。
焦点はどちらかというと「人類最強と生涯無敗の戦い」。 果たしてどのような決着になることやら・・・と思ったら人類最終が参戦して、もうメチャクチャ。
この巻は、人間シリーズで唯一、戯言シリーズの後のエピソード(細かく言えば、『戯言遣いとの関係』は一応人間シリーズの何年後かって設定ですけど)。 まぁ、なんかみんな相変わらず元気にやってるねぇって感じ。
石凪萌太君も回想場面で出てきます。
『一歩間違えば、自分もまたこの犯人のようになっていたかもしれない』―とかなんとかそんな風に、ある種加害者に同情的になる風潮が、昔から世間において強いことに対し、否定的な人間なのですよ
と言ってますが、これは結構共感。 でも、それに続いて
ベクトルは逆でも、それは成功者に対して『自分も頑張っていればあんな風になれたかもしれない』と思うのと同じようなものでしてね―犯罪者は犯罪者で、特別で特殊なんですよ
と言っているのにはイマイチ納得できん。 やっぱ、「暗殺者」の考えることはよう分からん。
- 作者: 西尾維新,竹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/03/25
- メディア: 新書
- 購入: 8人 クリック: 188回
- この商品を含むブログ (119件) を見る
「まえおき」
第一章 「希望の対義語は、死亡」
第二章 「責める気はないけれど、守る気もない」
第三章 「ならないよりはなったほうがいいけれど、なれないのならならないほうがいい」
第四章 「保身上の都合で辞めさせてもらう」
第五章 「転落するのは簡単だが、しかし必要以上に不幸になるのはこれで意外と難しい」
第六章 「人に夢と書いて、読めない」
第七章 「残念ながらくお待たせしました」
第八章 「信じる者は巣喰われる」
「おしまい」