西尾維新『零崎軋識の人間ノック (講談社ノベルス)』を読んでみた。
この巻はオムニバス形式で、それぞれのエピソードに関連性がないわけではないけれど、基本的には独立してます。 また、前巻では基本的に零崎双識(ぜろざきそしき)が大活躍でしたが、この巻ではメインである零崎軋識(ぜろざききしきき)と同じくらい(もしくはそれ以上に)零崎双識や萩原子荻(はぎわらしおぎ)らが結構活躍しています。 零崎人識(ぜろざきひとしき)の活躍は前巻と変わらずですが。 つーか、人識君の強さがどの時点でどのレベルなのかよく分からん。
「狙撃手襲来」では人識君と西条玉藻(さいじょうたまも)が初対面。 玉藻とのバトルをこなしながらライフルの銃弾をたたき落とすなんて芸当ができるんですね、人識君。
「竹取山決戦」では萩原子荻が活躍。 赤神イリアとその愉快な仲間達、ジグザグこと市井遊馬(しせいゆま)なども登場してますね。 危うく萩原子荻と匂宮出夢がかち合って戯言シリーズに矛盾を来すかと思えば・・・まぁ、そんな初歩的なミスは起こらず。 ところで、零崎になるのって、D.L.L.R シンドロームっていう病気の可能性があるんだそうですね。 なら、戯言シリーズで絶滅してしまった零崎一賊の復興もそんなに不可能じゃない・・・というかほっといたら勝手に増えていきそうですね。 「人識の人間関係」のどこかにもそんな話が出てましたが。
「請負人伝説」は零崎軋識ではなく式岸軋騎(しきぎしきしき)のお話。 まさか玖渚友(くなぎさとも)のチームの一員だとは。 『街』(バッドカインド)。 狙撃手到来のときにチラッと名前は出て来てましたがね。 このエピソードには若き日の「死色の真紅」哀川潤も登場。 相変わらずのメチャクチャ感(笑) 他にも何人か知った名が登場。 無理から登場させたのか、予めその予定だったのか不明だけど。
それはともかく、式岸軋騎って「刀語」の四季崎記紀(しきざききき)と名前がややこしい。

- 作者: 西尾維新,take
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/11/08
- メディア: 新書
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目次
1 狙撃手襲来
2 竹取山決戦―前半戦―
3 竹取山決戦―後半戦―
4 請負人伝説