西尾維新『ネコソギラジカル(上) 十三階段 (講談社文庫)』を読んでみた。
3巻で1000ページくらいかと思ってたら、1冊600ページくらいあるので3冊で1800ページ(^ ^;) まぁ、ページを捲る手はなかなか止まらないので、あとは体力勝負ってところかな。
さてさて、前巻『ヒトクイマジカル<殺戮奇術の匂宮兄妹> (講談社文庫)』で人類最悪に「敵」と認識された主人公君、それでも「出遭いはまだ」と待たされ、焦らされ、放置されてましたが、この巻でもそのスタンスはまだ続いておりました・・・ いや、普通の意味では既に出遭ってるだろ。 「出遭いの刻」に初めて仮面を取るとかならともかく。
そう言えば、『スティール・ボール・ラン』で D4C によって平行世界から連れてこられた自分自身と「出会って」しまったら、一つになって消滅してしまうって話がありましたが、あれも「どこからが出会いで、どこからが出会いでないのか」ってのがかなりの疑問でしたが・・・ お互いにお互いの姿を視認していたら、既に出会ってるような気もするんだけど(笑)
まぁ、「出遭いの刻」は後のストーリーの楽しみってことで―――閑話休題
まだ「出遭ってない」とはいっても、主人公や人類最悪、人類最強の過去についてはいろいろと明らかになってきていて、過去の伏線がちらほらと回収されてきています。 まだまだ謎だらけだけど。
やっと本編に絡んできたと言えば、主人公と同じアパートに住んでいた《死神》「石凪」と《暗殺者》「闇口」でしょうか。 時間を(次巻を)先走って見てみると、このうち1人は呆気なく残念なことになってしまうようですけど。 でも、2人とも結構魅力的なキャラって感じですね。
さて、主人公には人類最強と《殺し名》を持つ3人が味方に付きましたが、「敵」である人類最悪には「十三階段」ってのが組織されております・・・まぁ、なんというか微妙なキャラも多々織り組まれてますが(笑) なんか、「完全に『めだかボックス』のサーティン・パーティの使い回し」じゃん? んっ? 逆か。 「し回い使のィテーパ・ンィテーサの』すクッボかだめ『に全完」(忍法逆さ喋り:-))。
《殺し名》で言えば、零崎人識君の登場が待ち侘びしいけど、人類最強に殺害されたんだっけ? まぁ、物理的にはどうか分からないけど、物語的には登場するんでしょうけどね。 こちらも後の楽しみに。
では、以下続刊!
- 作者: 西尾維新
- 出版社/メーカー: 講談社
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目次
第一幕 休息の傷跡 好きな人ができません。
第二幕 密談 あなたの心に、常に地獄がありますよう。
第三幕 思い出の回復 誰かが犠牲になった時点で幸福ではない。
第四幕 十三階段 兎は獅子に全力を尽くさせる。
第五幕 人肌のぬくもり 人を数値化する行為は、人を個に変える。
第六幕 検索と置換 白く凍った刃と、赤く焼けた刃。 斬りたい方と、斬られたい方を選べ。 刃には刃を。
第七幕 宣戦布告 破壊の前に想像を。 瓦解の前に葬送を。 右に信仰、左に均衡。 光に茶番、影に基盤。 誰かのために悲しみを、彼らのために憎しみを。
第八幕 医者の憂鬱 やりたいことをやろうとするとやりたくないこともやらなくちゃいけなくてやりたくないことをやらずにいるとやりたいことがやれなくなる。
第九幕 続かない終わり 未来を思うときに過去を想定する。 多くの場合、人は過去を未来と呼ぶ。