西尾維新『ヒトクイマジカル<殺戮奇術の匂宮兄妹> (講談社文庫)』を読んでみた。
ブッ、ブ厚い! 約750ページ! 単純に読みにくい(笑) ページ数的には2冊に分けても良さそうなモンだけど、内容的には1冊目が全く事件起こらないで終わってしまうので仕方ないかな。
ストーリー的には、主人公君が生死とかの意味についてあれこれ悩んでます。 それは今までもそうだった気もするけど、今回は何となく決定・決心の仕方が微妙に違ったような、絶妙に違ったような、神妙にちがったような・・・
トリック的には、『TRICK』(仲間由紀恵・阿部寛主演)にでてきそうなトリック。 「実は主人公君がやった」みたいなオチではなかったね。 意外とそういうのもありかと思ってみたり、みなかったり、ラジバンダリ。
キャラ的には、木賀峰約(きがみねやく)助教授が案外ツボ。 というより、彼女の「予測能力」がツボ。 主人公君がツッコミ入れるのを躊躇うくらいの能力。 ちょっと誰かに使ってみたい(笑)
ところでなんか、「物語」って単語が止めどなく出てきてますねぇ。 これ書いてるときに『物語シリーズ』の構想が生まれたんでしょうか? ただ、この作品中での「物語」の意味合いと「物語シリーズ」にそんなに関連性があるようにも感じませんが。
次はシリーズ最終作『ネコソギラジカル』。 なんだかんだ言って、『ヒトクイマジカル<殺戮奇術の匂宮兄妹> (講談社文庫)』は次巻への伏線・布石・宣戦布告という位置づけな気が。 (上)・(中)・(下)三冊だと、ザッと1000ページくらいか・・・ 読み終わったときにはネコソギヘタリコムでしょうね。
- 作者: 西尾維新
- 出版社/メーカー: 講談社
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目次
第一章 幸薄少女(幸薄の症状)
第二章 人喰い(人喰い)
第三章 先立つ不孝(裂き断つ不幸)
第四章 実体験(実験体)
第五章 癒えない傷(言えない傷)
第六章 不一致(which?)
第七章 戦場吊(千羽鶴)
第八章 執着癖(終着駅)
第九章 無意識下(無為式化)
第十章 壊れる最悪(喰われる罪悪)
終 章 真夏の夜の夢