西尾維新『零崎人識の人間関係 零崎双識との関係 (講談社ノベルス)』を読んでみた。
表紙が零崎双識風なので予想はついたけど、人識君、双識に変装しております。 まぁ、その原因は敵の間抜けさなのですが。
その間抜けな敵たちは「呪い名」の寄せ集め6名からなる裏切同盟。 呪い名って、「まじないな」って読むのね。 ずっと「のろいな」だと思ってた。 本編(戯言シリーズ)では2〜3名しか出てこなかった呪い名ですが、このエピソードでは全名登場・・・と思いきや、一人戦わずにご退場。 誰かも忘れちったぜ(笑)
ちなみに、この頃の人識君は中学を卒業してから縛りが解けて、また本編で人類最強に人殺しを禁じられてもいなかったので、技術的にはもっとも強かった時期だそうで。 それでも裏切同盟と戦ったら1人でボロボロボロになっちゃったね。 格闘バトル小説としては爽快感がないねぇ(笑)
バトルに関していくつか
死吹死滅とのバトルで、死滅は左胸に、人識君は右胸にナイフが刺さって助かった・・・つっても、基本的には心臓って胸の真ん中にあるよ? ただ、左側(左心室)の筋肉が発達していて鼓動が左の方が強いだけで。
時宮時雨がバトル中に「さあ! てめーの幻想に殺されるがいい!」・・・お前は幻想殺しか!
一応、登場した裏切同盟、メモっとこう:
- 時宮病院 時宮時雨(ときのみやしぐれ)―精神干渉
- 罪口商会 罪口摘菜(つみぐちつにま)―武器
- 奇野師団 奇野既知(きのきち)―毒薬
- 拭森動物園 拭森貫通(ぬくもりぬけみち)―迷路(脳内干渉)
- 死吹製作所 死吹死滅(しぶきしめつ)―鏡像(藁人形)
- 咎凪党 咎凪尖離(とがなぎとがり)

- 作者: 西尾維新,竹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/03/25
- メディア: 新書
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目次
「まえおき」
第一章 「人間は素晴らしい。 ただし、人間でなければもっと素晴らしい」
第二章 「人がその内心に有する概念の中で、最も価値を持つのは言うまでもなく愛情である。 どんな曲面であれどうとでも運用できる、最高に便利な言い訳だ」
第三章 「時には諦めの決断も大切だ。 たとえその対象が生きることであっても」
第四章 「人類のあまりの無軌道さに、見よ、地球がこうも青ざめている」
第五章 「金はもちろん大切だ。 だけれど忘れてはならない、もっと大切なものがあるではないか―その金で購入する商品だ」
第六章 「失敗が成功の母だとすれば、成功は破滅の父である」
「おしまい」