元官僚8人大集合!! 霞ヶ関の闇を暴く!!
パネラー
- 柳澤協二 (元防衛省・元内閣官房副長官補)
- 髙橋洋一 (元財務官僚・喜悦大学教授)
- 宮家邦彦 (元外務省・立命館大学客員教授)
- 小松正之 (元水産庁・東京財団上席研究員)
- 中林美恵子 (元米国議会上院補佐官・早稲田大学教授)
- 石川和男 (元経済産業省・社会保障経済研究所代表)
- 中野雅至 (元厚生労働省・神戸学院大学教授)
- 河辺啓二 (元農林水産省・元総務庁・医師)
- 作者: 城山三郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/06/01
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「文部科学省」一番の“闇”は?
パネラー | 答え |
---|---|
柳澤協二 | 戦略目標の欠如 |
髙橋洋一 | “アホ”が多過ぎる |
宮家邦彦 | 助成金・補助金・研究費の決め方が良くわからない |
小松正之 | 国立大学が問題 |
中林美恵子 | 行政官でないとわからない部分が多い |
石川和男 | 「文部」と「科学」という意味不明な合併の悲哀 |
中野雅至 | 大学に“自由”が無い! |
河辺啓二 | 見栄はって“闇”にしない |
末延吉正 | 天下りと補助金で教育を歪めているという「闇」 |
獣医学部の認可は実質的に課長レベルが決めているそうな。 んで、課長レベルの人が直接総理と話すことはないので、意向を直接受けることはない。 とか言いつつ、小松氏は課長くらいのときにガンガン官邸行ってたそうだけど。
文科省は大学にとって神様。 大学の補助金・許認可権を持ってるので大学側からは何も言えない。 まぁ、どこの省庁も所管している業界から見れば神様同様だろうけど。
「経済産業省」一番の“闇”は?
パネラー | 答え |
---|---|
柳澤協二 | バラバラの個別・直接的アプローチ |
髙橋洋一 | すぐ辞めるヤツばかりで人畜無害な役所(除く電力) |
宮家邦彦 | 許認可権が少ないのにどこまでも口出せる能力 |
小松正之 | 最近は何をやっているんでしょうか? |
中林美恵子 | 通産省時代に比べフォーカスが薄れている |
石川和男 | 「自由奔放なので統制しにくい」=「統制しないので自由」 |
中野雅至 | 役所全体としての方向がよくわからない |
河辺啓二 | 東大理系より私大文系が偉くなる「技官冷遇」 |
門田隆将 | 業界との癒着が目に余る |
アベノミクスを掲げる安倍内閣は経産省を偏重して、財務省が推す消費増税を2度延期したり、経産省 OB が内閣で力を持っていたりする。 ただ、経産省本体は何をやっているのか、どこへ向かっているのかよく分からないというパネラーの答えが多いね。 というか、経産省 OB の石川氏によると、経産省内部でも「自分たちは必要か?」と思っているとか(いないとか)。
B5b
2001年の同時多発テロを受けて、米国原子力規制委員会が出した命令の一つ。 2003年頃に世界の原発保有国に非常用電源の強化等を極秘裏に通知したとされる。
門田氏によると、経産省はこの B5b というマニュアルを米国から受け取ったにも関わらず、電力会社にそれを伝えていなかったとのこと。 これを伝えて東電がその対策を行っていれば、もしかしたら福島原発事故はなかったかも知れないとのこと。
「厚生労働省」一番の“闇”は?
パネラー | 答え |
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柳澤協二 | 存在自体が社会の矛盾 |
髙橋洋一 | 仕事が多いのに要領を得ない |
宮家邦彦 | 薬価や医療費の決め方 |
小松正之 | 年金は破たんしている 国民に説明を |
中林美恵子 | ・現場への理解が薄い ・国民に制度変更の説明をしきれていない |
石川和男 | 子育て・介護・医療・年金など社会保障を抱え過ぎ・・・ |
中野雅至 | 日尾tの幸せを追求する役所なのに働く人間が不幸せ |
河辺啓二 | 「ペーパードクター」が医療政策を牛耳る |
長谷川幸洋 | 業界団体の顔色伺い |
厚生労働省ならぬ強制労働省? 国民の生活を幸せにするための省庁なのに、職員が不幸せという矛盾。
厚労省は仕事が多すぎるので、社会保障省・国民生活省(・子ども子育て省)に分割するという案を小泉進次郎氏らが唱えているそうだけど、する仕事が変わるわけではないので大して意味はないとの指摘も。 まぁ職員はともかく大臣は大変そうなので、変な大臣ポスト作るよりは分割して大臣の負担を減らした方が、省としても変に大臣に足を引っ張られなくていいんじゃない?
医系技官、いわゆるペーパードクターが国の医療政策を決定している歪み。 たしかアメリカとかだと、医療政策を決める人間は週に何時間以上診察してないとダメみたいなのあるんじゃなかったっけ?
1人あたりの医療費32万7000円。 皆保険制度で3割負担のみってのは有り難いんだけど、どう考えても団塊の世代がいなくなるまで保たないと思うのだが。 5割負担に増やすとかいうとすごい抵抗があるだろうけど、言うても半額でっせ。 充分世界で最良級の医療制度のままだと思うのだが。
「外務省」一番の“闇”は?
パネラー | 答え |
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柳澤協二 | “アメリカ屋”以外偉くなれない |
髙橋洋一 | 目が届きにくい海外で美味しい生活 |
宮家邦彦 | 私からは何も言えない |
小松正之 | 日本国のために外交をしてほしい |
中林美恵子 | 仕事の成果を評価するのが難しい |
石川和男 | 外国を忖度・・・ |
中野雅至 | 外交官のくせに英語が下手 |
河辺啓二 | 「GAME 省」 |
長谷川幸洋 | アメリカンスクールとかチャイナスクールとかおかしくない? 日本の国益は後回し?? |
外務省は日本から見ると相手国のために動いてるように見えるけど、全体像を見れば頑張って日本のために活動してくれている(ことが多い)。 普段は美味しいワインを飲んでるだけだというイメージもあるけど、仲良くしてコネ作るのも大事ってことで...
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