前巻で「第3次世界大戦」が、『神の右席編』が終わって、次はどうなる?と思ってましたが、まさかタイトルまで変わるとは! 『新約 とある魔術の禁書目録』。 『新約』って確かにこのシリーズらしい名前だけど、前巻までが『旧約』になるのかな? それともそれ以前の『旧約』が(番外編みたく)書き下ろされることがあったりして。 アレイスターが学園都市に来るまえの話とか、語ると長くなりそうだし。
で。 表紙の女の子ってフレンダじゃねぇの? レベル5第4位のメルトダウナー麦野沈利(むぎのしずり)に胴体ぶった切られて(能力も分からぬまま)あの世行きなさったハズでは? とはいえ、前巻でなぜか『アイテム』が復活して(殺されかけた相手とよく手を組み直せるねぇ、浜面くん)彼女以外のメンバーは一応元の鞘に収まった感じなので、フレンダだけ死亡継続ってのもアレだし、学園都市の科学技術を使えば助かるか少なくともクローンくらいは作れそうだし、コミックの『とある科学のレールガン』では活躍してるようなので、まぁ復活してるってのもアリか・・・と思ったら全然違った(笑) さすがにフレンダに無関係の人間でもなかったけど。
上条当麻は前巻であんなことになったので、今回の主役は浜面仕上(はまづらしあげ)と一方通行(アクセラレータ)。 どちらかというと浜面くんメインかな。 学園都市内の話なので科学サイドのストーリーだけど、今までの超能力とはまた違ってメカニックなテイストが強かった。 テクノロジーが格段に進んで脳科学なども取り入れた兵器ってのは「人が兵器を使っている」のか「兵器が人を使っている」のか明確に区別できなくなる・・・みたいなのがテーマかね。 まぁ、こういうテクノロジーを踏まえて超能力も一歩踏み越えたレベルアップがされていきそうではある。 ナルホド、初っぱなに『へヴィーオブジェクト』(の宣伝?)があったのも自然の成り行きか(笑)
ただちょっと、単なる不良の浜面くんがあそこまで活躍できるのは、いくら何でも不自然すぎる。 そもそもあんな超絶兵器のオンパレードの中で生き残れる分けがない。 第3次世界大戦の時もそうだったけど。 ここまで来たらハイテク兵器に対する『運命崩し』みたいな能力が実はあった、なんて理由でしか納得できない!
そう言えば今までは明示されてなかったけど、一方通行の超能力が「あらゆる力の向きを操作する」と明記されていたので、やはり力の大きさは変更できないようだね。 まぁ、もし変更できるならいろいろ不自然なところはあるけど。 「ベクトル」ではなく「力」に限定されてるのはいいんだっけ?

- 作者: 鎌池和馬,はいむらきよたか
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2011/03/10
- メディア: 文庫
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目次
- 序章 『何かの手違いで主役になった人達』 War?
- 第一章 『“彼”のいない平和的な学園都市』 City.
- 第二章 『これから先の事、選択するべき事』 Dream.
- 第三章 『わずかな余白と次へと繋がる予兆』 Girl.
- 第四章 『善人になる権利と突っぱねる権利』 Black.
- 第五章 『たとえヒーローになれなくても』 Knight(s).
- 終章 『ささやかなる祝宴と招かれる暗雲』 Witch.
裏表紙は『黒夜海鳥の持っていたイルカのビニール人形』