西尾維新『クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識 (講談社文庫)』を読んでみた。 今回は文庫版で。
殺人のトリック自体は「まぁ、それなり」って感じで、読んでて「犯人はコイツかな?」みたいな目星はつくけど、むしろそれを思いつつ、また、主人公である語り部も全てを見通してるのでは?と感じつつ読んでいけるので、一風変わったミステリーとも言えるのでは。
一風変わったとは言えば、主人公が巻き込まれる殺人事件よりも「倍以上犠牲者が出てる殺人事件が同時並行で起こってる」ってのも変わってるね。
ちなみに、前作(『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)』)と違って、今作は主人公が主人公らしい(らしくない?)活躍をしておりました。 何となく、戯れ言も一回りパワーアップしてる感が。 犯人を追い込む(と言っていいのか)ときの戯れ言は、さすがに読んでてウンザリしそうになった・・・
- 作者: 西尾維新
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/06/13
- メディア: 文庫
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クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識 (講談社ノベルス)
- 作者: 西尾維新,take
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/05/08
- メディア: 新書
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目次
第一章 斑裂きの鏡(紫の鏡)
第二章 遊夜の宴(友夜の宴)
第三章 察人期(殺人鬼)
第四章 赤い暴力(破壊応力)
第五章 酷薄(黒白)
第六章 異常終了(以上、終了)
第七章 死に沈む(シニシズム)
第八章 審理(心裡)
終章 終われない世界