西尾維新『零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係 (講談社ノベルス)』を読んでみた。
零崎人識(ぜろざきひとしき)と匂宮出夢(におうのみやいずむ)との関係―「敵対関係」。
「戯言シリーズ」ってのがあるそうだけど、そっちを全く読まないまま読むと、「完全なる不完全燃焼」のまま終わっちゃった感じ。 『化物語』を読まずに『傷 偽物語』を読んじゃった感じというのか・・・ いや、まぁ、話としては自己完結してるんだけど、会話中などに出てくる人物のプロフィールやら、過去(や未来)に起こる事件などを知ってれば、もっと楽しめそうな作品。
この作品だけに限らないけど、名前(の読み)が難しい。 ただ、逆に登場人物を覚えることで、ややこしい感じを覚えられる「可能性」もあるかも。 あらたな国語の教科書の「可能性」も(ないか)。
あとがきには、四冊同時発売の『人間シリーズ』を「この本を最終巻として読む」順番が書かれている。 そして、他の三冊にも同様のことが書いているもよう。 その順番、誰も守れないだろ! ホントに人を喰ったような、「匂宮出夢の肩書き」みたいなあとがきだこと。

- 作者: 西尾維新,竹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/03/25
- メディア: 新書
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目次
第零章
「まえおき」
第一章
「仕事と私、どっちが大事?」
「遊び」
第二章
「金でしか動かんお前が何故動く」
「だから金で動いたのだ ― 値千金の、友情でな」
第三章
「生きるべきか死ぬべきか」
「そんなことは問題ではない」
第四章
「強いって、どういうことですか?」
「それを考えなくなることだ」
第五章
「人は死んだらどうなるのだろう」
「どうにもならなくなると思う」
第六章
「眠るように死んでいきたい」
「眠るように生きている癖に?」
第七章
「犯人は誰だ?」
「誰かよりも、どこにいるのかのほうが問題だ」
最終章
「おしまい」