今回の蒐集対象は『斬刀・鈍(ざんとう・なまくら)』。 何でも斬れる刀に「なまくら」と名付けるのは、まぁありがちかな。 扱い手が抜刀術を得意とするっても含めてなかなか格好いいですねぇ。 何でも斬れて、目に見えない抜刀術! どう戦う、鑢七花?
抜刀術って、鞘の内側で刃を滑らして抜刀の速度を上げるって技ですが、斬刀・鈍でそれやると、鞘が持たないんじゃん? 斬刀・鈍で前回の絶刀・鉋(絶対壊れない刀)を斬るとどうなるか?といった話もチラッと出て来ますが・・・
前半は七花ととがめのたわいもないやり取りが主ですが、このあたりは西尾維新の本領発揮かなと。 口癖の「ただし、その頃にはあんたは八つ裂きになっているだろうけどな」の件は面白かった。 使いどころが限られている口癖だけど。 普段の生活では使えんなぁ。 そもそも口癖を考えるってやりとりがいいですな。
虚刀流・七の奥義『落花狼藉(らっかろうぜき)*1』、相手の真上から、足を斧刀に見立てた、全体重を乗せ加速させた前方三回転かかと落とし。 ちなみにこの技は、(天井のような)足場がある場所でなら、威力は三割増しになるぜ、そこんとこよろしく!
P.S. 真庭白鷺が最初にぶった切られたまま出てこなかったのにはホッとした。 アニメ化したときどうなるかがチョット楽しみ(笑)
第二章 斬刀・鈍(ザントウ・ナマクラ) 目次
- 序章
- 一章―因幡砂漠(いなばさばく)
- 二章―宇練銀閣(うねりぎんかく)
- 三章―落花狼藉(らっかろうぜき)
- 終章
- 作者: 西尾維新,竹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/02/02
- メディア: 単行本
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*1:花を散らすような乱暴をするさま。 また、物がいり乱れ、散らばっているさま。 (旺文社『標準漢和辞典』より)