GroovyChart と戯れて (0) ： Groovy + JFreeChart

Griffon 0.9 のリリースとともに知ったのですが、JFreeChart のチャートを Groovy のビルダーを使って構築するライブラリ「GroovyChart」ってのがあるようです。

Griffon を使う分には「Charts Plugin」というプラグインをインストールすれば簡単に使えるようですが（→）、ここでは単独で使ってみた感じをご紹介。

と、その前に、こちら「Plotting graphs with JFreeChart」に GroovyChart を使わずに Groovy+JFreeChart でチャートを扱う方法がにあったので、今回はそれらを試してみます。

目次

GroovyChart と戯れて

• 0 : Groovy + JFreeChart
• 1 : GroovyChart のセットアップ
• 2 : GroovyChart のサンプルを動かす
• 4 : GroovyChart は日本語に対応してるのか？それはやってみなくちゃ分からない。
• 3 : サンプルコードをもう少し詳しく見てみよう
• 4 : チャートを表示させるのに最低限必要なのは？
• 5 : ChartBuilder が構築するのは JFreeChart のラッパー
• 6 : データとビューを分離する
• 7 : データをビルダーで構築する

ライブラリのセットアップ

まずはライブラリのセットアップ。　Groovy はインストールされているとして、JFreeChart のセットアップを。

Maven2 を使っているなら、pom.xml に以下の依存性を書きます：

        <dependency>
            <groupId>jfree</groupId>
            <artifactId>jfreechart</artifactId>
            <version>1.0.12</version>
        </dependency>

普通に Jar ファイルをクラスパス上においてインストールしたい場合は、こちらからアーカイブをダウンロード＆解凍して、「lib フォルダ」下の

• jfreechart-1.0.xx.jar
• jcommon-1.0.xx.jar

をクラスパス上に配置します。

Groovy+JFreeChart のサンプルを動かす

さて、ではサンプルを動かしてみましょう。　「Plotting graphs with JFreeChart」からサンプルコードを拝借して（ちょっとだけ修正せいてます）

import groovy.swing.SwingBuilder
import java.awt.Color
import javax.swing.WindowConstants as WC
import org.jfree.chart.ChartFactory
import org.jfree.chart.ChartPanel
import org.jfree.data.general.DefaultPieDataset

def dataset = new DefaultPieDataset();
dataset.with{
    setValue('Apr', 10)
    setValue('May', 30)
    setValue('June', 40)
}

def chart = ChartFactory.createPieChart('Pie Chart Sample', dataset, true, true, true)
chart.backgroundPaint = Color.WHITE

def swing = new SwingBuilder()
def frame = swing.frame(
        title:'Groovy PieChart',
        defaultCloseOperation:WC.EXIT_ON_CLOSE) {
    panel(id:'canvas') {
        widget(new ChartPanel(chart))
    }
}
frame.pack()
frame.visible = true

グラフを表示させると

となります。　Groovy っぽいところは

• dataset にデータをセットする際、with() メソッドを使用している
• Swing のフレーム (JFrame) にチャートを埋め込むときは「widget(new ChartPanel(chart))」のようにする

といったところでしょうか。　なんか、GroovyChart 使わなくても、これだけで充分便利ですねぇ。

日本語化

タイトルなどに日本語を入れていると、そのまま表示させると文字化物語してしまいます。　解決策はこちらに載ってました。　チャートを生成する前に ChartFactory.chartTheme を設定すればいいようです。

import groovy.swing.SwingBuilder
import java.awt.Color
import javax.swing.WindowConstants as WC
import org.jfree.chart.ChartFactory
import org.jfree.chart.ChartPanel
import org.jfree.data.general.DefaultPieDataset
import org.jfree.chart.StandardChartTheme

def dataset = new DefaultPieDataset();
dataset.with{
    setValue('4月', 10)
    setValue('5月', 30)
    setValue('6月', 40)
}

ChartFactory.chartTheme = StandardChartTheme.createLegacyTheme()    // 文字化け対策
def chart = ChartFactory.createPieChart('円グラフのサンプル', dataset, true, true, true)
chart.backgroundPaint = Color.WHITE

def swing = new SwingBuilder()
def frame = swing.frame(
        title:'Groovy 円グラフ',
        defaultCloseOperation:WC.EXIT_ON_CLOSE) {
    panel(id:'canvas') {
        widget(new ChartPanel(chart))
    }
}
frame.pack()
frame.visible = true

実行すると

と表示されます。

GroovyChart は次回から。

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