最近の読書。 数ヶ月前に読み終わったのもあるけど。
『量子重力理論とはなにか―二重相対論からかいま見る究極の時空理論 (ブルーバックス)』読了。
全4章からなり、前2章は(特殊)相対論と量子力学の準備的話。 大学初年級の知識で理解可。
後2章は量子重力への招待みたいな話。 二重相対論、時空の量子化、ドジッター空間とかの話。 時空座標に交換関係(=不確定性)を導入するスナイダー理論を基本に話を進めていて、交換関係の計算自体は追えそうな感じ。 あくまでも量子重力理論への足がかりになるって感じの書籍ですが、こちら方面に興味のある人は一読を。
竹内氏、元カメラ部(たしか)の関係もあるのか、偏光フィルターの話が載ってましたが、これ、知りませんでした(^ ^;) 2枚の偏光フィルターを、通す偏光が垂直になるように置くと光は通らないけれど、その間に斜めの偏光が通るようなフィルターを置くと、不思議なことに光を少し通すようになるっていう話(図なしに説明するの不可)。 式で説明ある方が分かりやすい。
量子重力理論とはなにか―二重相対論からかいま見る究極の時空理論 (ブルーバックス)
- 作者: 竹内薫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/03/19
- メディア: 新書
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そういえば、竹内氏、ループ量子重力の本も書かれてましたね↓↓↓
- 作者: 竹内薫
- 出版社/メーカー: 工学社
- 発売日: 2005/07
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「電話帳の異名をとる教科書」と言われる本らしい↓↓↓
- 作者: Charles W. Misner,Kip S. Thorne,John Archibald Wheeler
- 出版社/メーカー: W H Freeman & Co (Sd)
- 発売日: 1973/09
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同時期の出版『ブレイクスルーの科学者たち (PHP新書)』も読了。
各章が独立しているのと、対話形式ということもあって、非常に読みやすい。 ただ、トップクラスの研究者の幼少時代や学生時代の話を聞いてると、遠い世界のことにしか感じられん(笑)
メモのために目次を書くいとこう。 敬称略。
- ブレイクスルーは突然やってくる―「iPS細胞」研究最前線 山中伸弥(やまなかしんや)
- 皮膚は脳である 傳田光洋(でんだみつひろ)
- 粘菌にも知性がある 中垣俊之(なかがきとしゆき) イグノーベル賞とってましたね。
- 肝硬変、白血病は克服できる 新津洋司郎(にいつようしろう) 幻の白血病療法、政府お金出して作ろうよ!
- 視力回復で若返る 坪田一男(つぼたかずお)
- 究極のクリーン・エンジン開発秘話 山根公高(やまねきみたか)
- 深層水が豊饒の海を育む 大内一之(おおうちかずゆき)
- 素粒子と宇宙のあいだ 羽澄昌史(はずみまさし) 竹内氏相手にこれ系の話するのもむず痒そう(笑)
- 量子コンピュータ時代の幕開け 古澤明(ふるさわあきら)
- はじめに「歌」ありき 岡ノ谷一夫(おかのやかずお)
- 火山のマグマを透視する 田中宏幸(たなかひろゆき) 「ムーブ!」でやってましたねぇ。
- 作者: 竹内薫
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2010/03/16
- メディア: 新書
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