倭マン's BLOG

くだらない日々の日記書いてます。 たまにプログラミング関連の記事書いてます。 書いてます。

ムーブ! 6.28 其ノ参

激突!ナマ激論! 死刑廃止弁護団


ムーブ木曜日のレギュラーコーナー「激突!ナマ激論!」。 大谷昭宏氏、宮崎哲弥氏、橋下徹弁護士の3人が、ガチで激論を繰り広げるコーナー。 毎回、他の番組ではなかなか聞けない意見や、大勢からは少し違った視点からの意見が聞けるのが非常に good!

今回もいろいろ考えさせられる回だったので、激論の流れを書いてみました。 完全に再現しているわけではないのでご注意を。

オープニング・ナレーション


“死刑回避は不当”
最高裁がそう判断し、審理差し戻しとなった山口・光市母子殺害事件。
5年8ヶ月ぶりに法廷で証言した元少年の主張は、これまでのものと全く異なるものだった。

【被告】
被害者を殺害するつもりはなく甘えたかっただけだった。
遺体を押し入れに入れたのはドラえもんが何とかしてくれるから。

支離滅裂ともとれる発言で、ここに来て初めて殺意を否定した元少年。
その発言の背景には新たについた弁護団の存在があった。
今回の差し戻し審では全国から「死刑廃止」を訴え活動している21人の弁護士が集結。
弁護団はこれまでの裁判を180度否定する戦略に出た。
21人の弁護団のねらいはいったい何なのか?
光市母子殺害事件死刑廃止弁護団の最終先述に迫ります―

裁判がどのように進んでいった来たのか?

'99年4月山口県光市で、当時18歳だった元少年が本村さんの家に水質検査を装って部屋に入る。
部屋にいたのは、本村弥生さん(当時23歳)と娘の夕夏ちゃん(11ヶ月)。
そして、少年は弥生さんを暴行しようとするが、激しく抵抗されたために頸部を絞めつけ窒息させ殺害。その後に性的暴行を加える。
また、その際夕夏ちゃんが泣き続けたため、床に叩きつけ持参のヒモで絞殺。遺体を押し入れの天袋に放置。

これらの供述に関しての事実関係については1審・2審で争われることはなかった。
そこで、量刑を巡っての裁判となった。
1審・2審とも、求刑は死刑だったが無期懲役が言い渡された。
2審での判決理由

  • 犯行時、少年は18歳と1ヶ月
  • 殺害については計画性がない
  • 更正の可能性あり

しかし、去年6月、最高裁では広島高裁に審理差し戻しの判決が言い渡された。
「死刑を回避した2審判決の量刑は甚だしく不当で、破棄しなければ正義に反する。」とされた。

激論 其の壱

MC
橋下さん、これはつまり無期懲役ではだめだ、もう一度審理をやりなおして死刑がいいんじゃないか、ということを最高裁が言ったと?
橋下
まぁ、死刑がいいんじゃないかとは言ってないです。 死刑を回避する理由についてもう一度じっくり審議しなさい、と。
大谷
未成年であることを理由に死刑を回避する格段の理由はない、と。 これが上告審の棄却の判決なんですね。
宮崎
これね、確認しておきたいんだけど、1審・2審、控訴とか上告とかしているのは検察側だけですよね。 弁護側はしてないですよね。
大谷
だから言いたかったのは、こんなに事実関係が違うなら、少年は何で自分で控訴しなかったのか? やったのは量刑を不当とする検察だけでしょう! こんなに事実が違うのに、何故しなかったのか? その理由は分かるんですけどね・・・
MC
そして差し戻し審が今年の5月から始まったんですが、ここで驚くことに、1・2審では「殺意はあった」と言っていたはずなのに、今回「殺意はなかった」という風に一転してしまったんです。 差し戻し審の元少年の供述をまとめました。

少年の供述


《1日目》 弥生さんへの殺意を否定する供述

【被告】
  とにかく甘えたいという気持ち
  それで弥生さんの後ろに回りこんで抱きついた
  抵抗するとは思ってなかったのに立ち上がろうとした
  お母さんに嫌われたような感覚になった
【弁護人】
  「お母さん」とは?
【被告】
  中1のときに亡くした実母を弥生さんを通してみていた
【弁護人】
  それでどうなったのか?
【被告】
  弥生さんと一緒にあおむけに倒れてしまった
  手足をばたつかせていたのを押さえようとしたらスリーパーホールドの形になった
  そうするうちに徐々に力がなくなって動かなくなった
【弁護人】
  乱暴しようと思わなかった?
【被告】
  まったくない
  お母さんが変貌するのを止めるため手を縛ろうと思った
【弁護人】
  変貌とはどういうことか?
【被告】
  お母さんに何かがとりつくような感じ
  お母さんは暴力をふるわないし抱きとめてくれる存在なのに・・・

《2日目》 長女の夕夏ちゃん殺害について

【被告】
  ポケットに手を入れたらひもが入っているのに気づいた
【弁護人】
  それを赤ちゃんの首を絞めるために使ったのか?
【被告】
  分からない
  首にひもが巻かれていたことを逮捕後知った
  深い絶望に陥って赤ちゃんを押し入れの上の天袋に入れた
【弁護人】
  なぜ天袋にいれたのか?
【被告】
  今思うと幼いのだがドラえもんの存在を信じていた
  押し入れに入れればドラえもんが何とかしてくれると思った

元少年の供述の変化をまとめると

1審・2審 差し戻し審
強姦目的で弥生さんに抱きついた 甘えたい気持ち強姦の意志はない
弥生さんが声を上げたので首を絞めた お母さんのイメージを抱いたのに反撃されたため押さえつけた
死後、弥生さんに性的暴行 死者に生*1を注ぎ込んで復活させる儀式
夕夏ちゃんをヒモで絞めて殺害 ヒモを巻いたことすら分からない。押し入れの天袋に入れればドラえもんが何とかしてくれる・・・

激論 其ノ弐

MC
1・2審とここまで差し戻し審でガラリと供述が変わるのも・・・
大谷
・・・これは珍しく橋下さんと一致するんですけど、弁護団としてはこのストーリーを書かざるを得なかった(全く認める気はないんですけど)。
MC
これは、本人が考えてるんではなくて、弁護団が言わせてるんですか?
大谷
私はそうとしか考えられない。 じゃなかったら、控訴しない理由がない。 要するに母胎回帰(母体回帰?)。 「少年が未成年であることを理由に・・・」ということが最高裁で出てますから、未成年どころじゃない、子供だということを証明したいわけですね。 甘えたい気持ちがあった、お母さんのイメージがあった。 なかなか放送では言いにくいんですけど、昨日の公判の中で、弁護団は「あなたは女性の性器の位置を知ってますか?」「女性を経験したことがありますか?」と聞いてるんですね。 要するに何をしているか? 18どころか子供なんだ!と言うことを証明して・・・ しかも、お母さんが自殺したときに、お父さんに言われて、その遺体の処理、汚物の処理までさせられてんですね。 で、昨日は延々とまた、そのことを聞いてるんです。 言っときますけど、私はこの弁護を全く弁護する気はありません。
宮崎
私はね、弁護士があらゆる手段を使って弁護しようとするのは仕方ないと思います。 じゃあ、そもそもこのストーリーを考えたのは誰かというと、あの弁護団というよりは、あの心理鑑定を行った日本福祉大学の加藤幸雄教授、そして精神鑑定を行った関西学院大学の野田正彰さん。 彼の証言に基づいてストーリーを構成していったのだと私は思いますね。 で、加藤さんは今日の公判廷で「自分がもっと早く鑑定をしていたら性暴行ストーリー(?)が世間にこんなに温々していることはなかった」と。 自分の考えた母胎回帰ストーリーの方が勝ってたと言いたいわけですよ、この人は! こんな馬鹿なことをいう大学教授がいるというのは驚異を感じますね! 
橋下
「弁護士があらゆる手段を使って被告人を弁護する」というのは当たり前なんです。 福岡で一家3人のお子さんが亡くなられた飲酒運転の事故では、1審で飲酒運転を否定しています。 これは世間から批判を受けていますが、1審・2審においては弁護人は被告人のために力を尽くして、世間の意見や遺族の気持ちは検察が代弁すればいいんですよ。 ただ、本当に今のような主張が出て、大谷さんが言われるような「子供だった」という話なら、これは1審・2審でやらないといけないんですよ。 じゃあ、1審・2審の弁護士はどうだったの?ってことになる。 なら、お互いの弁護士同士が1審・2審でどういうことをやっていたのか明らかにしないといけないし、もし21人の弁護士団が事実と違うことを作ったとしたら、懲戒??(聞き取れん)ですよ。 裁判の真実を歪めたってことで・・・
大谷
だからこの弁護団は「1審・2審の弁護士は何一つしてなかった」と批判しているんですよ。
橋下
そしたら、21人の弁護団が1審・2審の弁護士たちに対して懲戒請求をかけるべきですよ!
MC
では、この3日間の集中審議を傍聴していた本村洋さんどんな風に受け止めたのでしょうか? 

本村氏の記者会見


何でもありの法廷ですから言いたい放題ですよね
法廷という場をどう思っているのかと思います
彼自身が考えた言葉なのか、弁護団と相談の上創りあげたことなのか
真実なのか―分かりませんけど
ああいった主張が法廷で通ることはないと信じたいと思います

21人の大弁護団


弁護団を結成した弁護士は全員死刑廃止運動に取り組んでいるメンバー
主要メンバーは安田好弘氏(主任弁護士)、松井武氏、小林修氏、今枝仁氏ら

弁護団の主張

今回の事件は殺人ではなく傷害致死
弥生さんに抱きついたり夕夏ちゃんをあやしたりしているうちに、たまたま死なせてしまった

これは、殺意を否認する以外に死刑を回避する方法がないため?

死刑判決増加に危機感

  • 未成年者への厳罰化が進む?
  • 裁判員制度で死刑判決が出やすくなる?

激論 其ノ参

宮崎
私は死刑廃止論者かどうかに関わらず、この事案の弁護士になるなら、死刑を回避しようとするのは当たり前だと思う。 私が一貫して問題にしたいのは精神鑑定を行った鑑定医。 (もしこれがストーリーなら)これを創りあげた張本人は野田正彰先生。 この方が「世界」2000年7月号(岩波書店)に、精神鑑定の濫用が行われているのではないかという非常に精巧な疑問を呈していらっしゃる。 精神鑑定というのはあくまでもその被告人が犯行を行ったときに精神病であったかどうかを判定するものであって、そのときの動機の形成や心理状態がどうであったかを精神鑑定で行おうとするのは鑑定医の越権行為であって、精神鑑定の濫用であると野田正彰氏自身が言っている。 なのに今それをやっているとしか思えない。 彼の学者としての良心はいったいどうなっているのか?
大谷
戦う所は「殺意の否定」と「精神鑑定」しかないんですよ。 だから野田氏も濫用のことを言ってたんだと思うんですよ。 姦淫の事実に立ち入ったときに、本村さんが必死になって歯を食いしばっているんですよ。 最高裁は何故そこまで被害者を苦しめるんだ。 最高裁は自判出来ることになっているんですよ、法律で。 何故、無期を取り消したいがために、もう1回控訴審でそのことの蒸し返しをするのか? 三審制って何なんだと。
橋下
そこは、最高裁は事実について審理できないので、情状(?)についての事実をもう1回ってことなんですけどね。 ただ、死刑回避するのはいいんですけど(弁護人の役目なんで)、裁判にはルールがある。 最高裁が差し戻しした理由は量刑についてなので、事実(これについては誤認はないといっている)を受け止めた上で、どれだけ反省しているのか、更正の余地があるのかってところで行くべきなのに、事実関係を蒸し返している。 それに対して本村さんが「何でもありの裁判なのか」と言うと、日弁連のド阿呆の役人連中は、被害者が法廷に入ることについて「法廷が復讐の場になってはいけない。 裁判は理性的にやるべきものだ」と言っている・・・ これが理性のある裁判かって言うんですよ! それだったらルールに基づいて量刑について争えってんですよ! 政治家になれ、こいつら! ほんとに!
大谷
最高裁が「死刑しかない」って言うからこういう戦いになっちゃうんで・・・
橋下
でもそれは量刑で「反省の態度を」ってやっていくのが裁判のルールですよ!
MC
時間が来てしまいましたので・・・

うーむ。チョットしたメモ書きのつもりが、エラく長くなってしまった・・・ いろいろ聞き間違いや誤植がありそう・・・

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*1:精?