シリーズ「戦後70年」 再検証! 昭和・平成重大事件の謎 2時間半スペシャル!
「戦後70年」って何か関係あるんかいな。
- 経済ジャーナリスト須田慎一郎 「餃子の王将」社長射殺事件
- 犯罪ジャーナリスト 小川泰平 三億円事件
- 新右翼団体顧問・「林真須美さんを支援する会」代表 鈴木邦男 和歌山毒物カレー事件
- 立命館大学客員教授 宮家邦男 ロッキード事件
- 放送大学教授 高橋和夫 悪魔の詩事件
- 事件レポーター 杉本純子 足利事件
- 読売テレビ解説委員 高岡達之 神戸連続児童殺傷事件
- 月刊WiLL編集長・元週刊文春編集長 花田紀凱 ロス疑惑事件
全体的に、「これ、平成なんや」というのがあれこれあって驚愕。
- 作者: 宮家邦彦
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/09/18
- メディア: 単行本
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「餃子の王将」社長射殺事件 最大の謎は何?
- 2013年(平成25年) 「餃子の王将」社長射殺事件
パネラー | 答え |
---|---|
桂ざこば | 殺すほどの何があったのか? |
花田紀凱 | 動機 |
長谷川幸洋 | 犯人も動機も背景も不明 |
宮家邦彦 | 拳銃の撃ち方がアマチュア? |
内田恭子 | 須田さんの大予言 |
田嶋陽子 | 社長自身が謎そのもの |
須田慎一郎 | なぜとどめを刺さなかったのか |
竹田恒泰 | なぜ殺されたの? |
- 車内には百数十万円の現金が残されたまま
- プロの仕業にしては矛盾点が
- 殺傷能力・命中率が低くなる25口径の拳銃 (ヒットマンは38口径をよく使う)
- 胸や腹に4発連射 15分ほど生存?(ヒットマンは頭部を狙う)
辛坊氏、この事件に関して京都府警から事情聴取を受けた!? 週刊誌に詳しく書きすぎたせいだとか。 かなり捜査が行き詰まっているようで。
いくら殺傷力が低いからって、そしていくら頭部ではなくて胸部・腹部を撃ったからって、4発も撃って殺す気が無かったとは思えないんだけど・・・ 脅しに行って衝動的に流れで撃ってしまったのかい? 脅すなら大きい銃を持って行くと思うんだが。
餃子の王将は創業者一家が経営をしてたときに経営悪化。 再建のために大東社長がトップに。 動機の起源は先代社長の時代にある!?
一般的な認識には、王将とトラブルがあった A が団体 B に殺害依頼をしてヒットマンに依頼した、という話になっている(そうで)。 で、オジキ(須田氏)の説はと言うと、A が B と金銭トラブルがあって金を工面するために、大東社長以前に貸しがあった(と思っている)王将に行って社長を脅したみたいな構図だそう。 まぁ、お金工面に行ったんだと社長に死なれたら困るわなぁ。
動機が分からない、分かれば捜査が進展するとかって話で、「ミステリーではこんな動機がっ!」とか言っててマジか!?と思った。 現実とフィクションの区別ついてないんかいな。 そのミステリが現実の事件を元に書かれたとかならそういう言及をすべきだし。
戦後の迷宮入り事件1
- 1984年(昭和59年) グリコ森永事件
- 1994年(平成6年) 住友銀行名古屋支店長射殺事件
三億円事件 あなたが考える犯人像は?
- 1968年(昭和43年) 三億円事件
パネラー | 答え |
---|---|
桂ざこば | 独りの犯行では無理やろ |
花田紀凱 | 少年Sを含む複数犯 |
長谷川幸洋 | 単独犯!? |
宮家邦彦 | 地元の不良少年グループ |
内田恭子 | やっぱり・・・少年S? |
田嶋陽子 | 身内の犯行 |
須田慎一郎 | 強固な内部統制のとれた組織 |
竹田恒泰 | 秀才肌 |
小川泰平 | 警察関係者 |
- モンタージュ写真の謎
- 事件発生前に事故死した男性の写真にヘルメットをかぶせただけのものだった
- 写真の男性が事件直後容疑者として浮上した「ある少年」に似ていたことから作られた
- これまでの捜査本部の考え
- 犯人は複数、実行犯の白バイの男と脅迫状作成者は別人
- 一連の脅迫事件と三億円事件の犯人は同一人物
複数犯だと未だに情報が漏れてこないのは不自然、よほど統制のとれた組織だったのか。
小川氏によれば、乗り換えた車を見つかりにくくするために掛けたシートを紐で結ぶ仕方が2種類あったため、複数犯であるとのこと。 事件後、強奪されたお札は使われたことがあるらしい。 500円札数枚。 ただ、そこから犯人は辿れないそうだけど。
当初から捜査上に浮かんでいた少年Sは事件後比較的早く自殺。 では誰がお金使ったんだろう。
小川氏が餃子王将事件についても持論を唱える。 プロのヒットマンは頭など狙わない、持ち運びの便利さかや発砲時の音から28口径を選ぶ、倒れている人間に撃つと跳弾で自分に当たるのでやらないなど。 須田氏とは違い、殺害が目的だとの説。
時効迎えてる犯罪の犯罪者が事件の経緯を書籍化して出版するのはありなのか。 三億円事件では血が流れてないからまだあり得るのか。 犯人死んでる可能性高いけど。
戦後の迷宮入り事件2
- 1995年(平成7年) 八王子スーパー強盗殺人事件
- 2000年(平成12年) 世田谷一家殺人事件
- 1949年(昭和24年) 下山事件
- 【解決済】1963年(昭和40年) 吉展ちゃん事件
和歌山毒物カレー事件 最大の謎は何?
- 1998年(平成10年) 和歌山毒物カレー事件
パネラー | 答え |
---|---|
桂ざこば | 謎だらけ |
花田紀凱 | 動機・状況証拠的には・・・ |
長谷川幸洋 | そりゃ犯人は・・・ |
宮家邦彦 | いつカレーに毒を入れたのか |
内田恭子 | 動機 |
田嶋陽子 | なぜ裁判をやり直さないのか |
須田慎一郎 | なぜ金銭的に見返りもないのに・・・ |
竹田恒泰 | 本当に同一のヒ素? |
鈴木邦男 | 動機も証拠もないのになぜ逮捕 |
最高裁判決では
- カレー鍋から検出されたものと同じ特徴のヒ素が林被告の自宅などから発見
- 林被告の頭髪からヒ素検出
- カレー鍋の蓋を開けるなど不審な行動
- 状況証拠
- ヒ素を所持
- ヒ素で前科あり
- 家族が食べてない
2013年に和歌山県警・科捜研の主任研究員が証拠品の鑑定書類を捏造していたことが発覚。 カレー事件の捜査にも関わっていたが、「カレー事件では不正は行っていない」と言っている。
林氏には動機が見当たらないとのことだけど、殺意はなくて実際には傷害致死だったのでは?という話も。 林氏は冤罪で他に真犯人がいたとしても結局動機は理解可能なものなのか謎。 もし冤罪でも全く無関係の人間が真犯人というより身内を庇っているのでは?とのことだけど、これだとヒ素が保険金殺人のものと違うものかも?というのは関係なくなるね。
第一審で「完全黙秘」。 イギリスでは黙秘すると有罪立証が重くなるというのはよく言われてる。 重大事件の裁判で被告が延々と黙秘続けるというのがしばしばあるので、やはり黙秘が不利になるような制度を導入するのも必要なのでは。 裁判員裁判だとどうせ黙秘したら心証悪くなって有罪に傾くだろうし。 もちろん取り調べでの黙秘は不利に働かないようにすべきだけど。
保険金詐欺については罪を認めてるけど、これだけだとどれくらいの罪状になるんだろ。 死刑まではいかない?
戦後の保険金殺人事件
- 2013年(平成25年) 「後妻業」青酸連続殺人事件
- 1986年(昭和61年) トリカブト殺人事件
- 本庄保険金殺人事件
ロッキード事件 アメリカの陰謀だったと思いますか?
- 1976年(昭和51年) ロッキード事件
パネラー | 答え |
---|---|
桂ざこば | わからない |
花田紀凱 | 思わない |
長谷川幸洋 | 陰謀の可能性も |
宮家邦彦 | 日本だけの問題ではない |
内田恭子 | ロッキード社の米国内での処罰による |
田嶋陽子 | 陰謀かも知れない |
須田慎一郎 | 米が主で日が従の完全な陰謀 |
竹田恒泰 | 断定はできない |
ちょっと番組の画面を拝借。
ロッキード事件の陰謀説・・・アメリカの意思に反して、日中国交正常化を断行した田中角栄元総理に対するアメリカの意趣返し
- 米証券取引委員会に送られてきた段ボールには事件の証拠品が入っていた
- 日米司法共助に基づいて不起訴を確約した上で取り調べを行い、その調書をもとに元総理らを逮捕・起訴
オーストラリアからウランを独自に輸入しようとしたなどの日本の独自エネルギー外交にアメリカが激怒した、とか。
宮家氏の説では、大統領選出馬を目論んだ一議員フランク・チャーチのスタンドプレーだったとのこと。 政権に影響が及んだ国は日本以外にもいくつもあって、西ドイツ、イタリア、オランダ、サウジアラビアの大統領や国防大臣などが辞任したそうで。
いやー、学生の頃なんてロッキード事件とリクルート事件の違いも曖昧だった気が(笑) まぁ、国外と国内の規模の違いくらいはさすがにあったか。
戦後の疑獄事件
- 1988年(昭和63年) リクルート事件
- 1992年(平成4年) 東京佐川急便事件
今後日本国内でイスラム過激派テロが起こる可能性はあると思いますか
- 1991年(平成2年) 悪魔の詩事件
パネラー | ある or ない | 答え |
---|---|---|
桂ざこば | ある | 何が起こるかわからない |
花田紀凱 | ある | ソフトターゲットを狙うのは鉄則 |
長谷川幸洋 | ある | 「イスラム国」は公言している |
宮家邦彦 | ある | 時間の問題では? |
内田恭子 | ある | 日本人はテロに対する意識が低い |
田嶋陽子 | ある | アメリカ軍の後方支援をすれば |
須田慎一郎 | ある | アメリカと二個イチだから |
竹田恒泰 | ない | 日本はアラブから愛されている |
高橋和夫 | ある | テロは想像もしない方向から起こる |
1991年イスラムの預言者を風刺する内容の書籍『悪魔の詩』の翻訳者、筑波大学五十嵐一助教授が血まみれで死亡。 大学が夏休み中で目撃者がおらず、2006年時効(海外逃亡していない場合)。
筑波大学に短期留学していたバングラデシュ人を容疑者としてマークしていたらしい。 事件直後に出国
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アラブの人間が9条知ってるんか・・・? 普通にアンケートとかとってほしいな。 ついでに中国とかでも。 いや、アンケートとることによって逆に9条の存在を知らしめることになりかねんな。
日本がテロに対して意識が低いってのはそうなんだろうけど、日本人がどうこうというより、テロの起こってる頻度が小さかったら日常生活で気を配る程度が低くなるのは人間としてある意味仕方ないことだと思うんだが。 というか、それを否定して「普段からこうあるべきだ!」みたいなことをごり押ししても意識が変わるとは思えない。 空港などでの検査を強化するとか、学校教育でテロに関しての項目(生活とか歴史とかで)を入れるとかは、すればいいと思うけど。
しかしまぁ、たとえ日本がテロのリストに載ってなくても IS を今のまま放置しておいていいんかいな。
日本の親切で清潔な生活はイスラムの理想!? 前に石平氏が来たときは論語の精神を実現してるのは日本だとか言ってたし、日本何者!? 「住めば都」という言葉もあるがw とはいえ、日本で生きてられる有り難さは認識しておこっと。
「足利事件」をはじめとする冤罪事件はなぜ生まれると思いますか?
- 1990年(平成2年) 足利事件
パネラー | 答え |
---|---|
桂ざこば | 犯人を決めてかかるから |
花田紀凱 | 捜査側の思い込みとマスコミの力不足 |
長谷川幸洋 | 捜査当局の手柄志向 |
宮家邦彦 | 法の支配、推定無罪原則の不徹底 |
内田恭子 | 自白強要の捜査手法 |
田嶋陽子 | 人権軽視から起こる |
須田慎一郎 | 捜査当局による思込み捜査 |
竹田恒泰 | 裁判官は検察官を疑わない |
杉本純子 | 警察の面子と都合 |
足利事件と同時期に同様な事件が多発してるとのこと。
直径20kmの範囲内。 県境をまたいでるけど。 菅谷氏には不可能な時期に行われている犯行もあり。 杉本純子氏の取材では真犯人と覚しき人間を突き止めていて、もともと警察もマークしていた人物だそうで。
あんまり詳しくないんだけど、「無罪推定の原則」って裁判以外に適用されるもの(されるべきもの)なんだろうか。 マスコミが間違ったときの責任を持つことを条件に独自の取材に基づいた結果を実名で報道するとかあってもいいかと。 夕刊とか週刊誌とかが既にやってるとも言えるけど。 まぁ、それを解禁したらエスカレートしていくだけだというのも容易に想像がつくけど。
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戦後の冤罪事件
- 1966年(昭和41年) 袴田事件
戦後の凶悪事件
- 1999年(平成11年) 桶川ストーカー殺人事件
神戸連続児童殺傷事件 今回の実名と顔写真の掲載どう思いますか?
- 1997年(平成9年) 神戸連続児童殺傷事件
パネラー | 支持する or 支持しない | 答え |
---|---|---|
桂ざこば | 問題ない | しかし、事件の内容による |
花田紀凱 | 何の意味もない | 今の“別名”も出すなら意味はあるが・・・ |
長谷川幸洋 | 支持する | あまりに身勝手な犯人 |
宮家邦彦 | 適切ではない | 違法だが・・・ |
内田恭子 | もうしかたない | 本を出すなら・・・ |
田嶋陽子 | 問題ない | 形の上で事件は精算されている |
須田慎一郎 | 当然 | 果たして私人か? |
竹田恒泰 | 問題ない | でも意味あるの? |
高岡達之 | 当然 | 当時も今も当然公表すべき |
この人間の本名とか顔写真とか興味ないけど、これを機会に凶悪事件は未成年でも実名報道にするように少年法などを改正してくれるといいんだが。 あと、ネット上でウソかホントかわからないものが散乱してるので、キチンと正しいものを公表した方がいいという見方もできる。
人を殺してみたかった・・・
- 2000年(平成12年) 豊川市主婦殺人事件
- 2008年(平成20年) 大和郡山市父親殺害事件
- 2014年(平成26年) 佐世保女子高生殺害事件
- 2014年(平成26年) 名大生による女性殺人事件
「ロス疑惑事件」のように警察より先にメディアが犯罪を暴くことの問題点は?
- 1984年(昭和59年) ロス疑惑事件
パネラー | 答え |
---|---|
桂ざこば | メディアの目もあってよし |
花田紀凱 | 冤罪を生む恐れがある |
長谷川幸洋 | 特ダネへの誘惑 |
宮家邦彦 | 法の適正手続きが確保されない |
内田恭子 | 暴き方 |
田嶋陽子 | 興味本位による間違いがある |
須田慎一郎 | 報道に右往左往する捜査当局の劣化 |
竹田恒泰 | 証拠不十分で逮捕される |
故三浦和義氏、少年時代に2日連続で新聞に載ったそうで。 見出しは「三浦少年お手柄」(放火通報)、「第一発見者 逮捕」。 おいおい。 出たがりで自分からいろいろマスコミに売り出してたらしい。
もしかしたら、センセーショナルに報道されるだろうことに胸を躍らせて自殺したのかも・・・
「戦後70年」シリーズが DVD 化されるようで。
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