XPath 1.0 のコア関数(記事一覧)。 今回は数値関数。 XPath 1.0 仕様書「4.4 Number Functions」参照。
関数のシグニチャ
関数名 | シグニチャ | 返り値の型 | 説明 |
---|---|---|---|
number() | number(object?) | number | 「XPath 1.0 でのデータ型のキャスト」参照 |
sum() | sum(node-set) | number | 引数のノードセットの各ノードを数値に変換して、それらの和を返す。 |
floor() | floor(number) | number | 引数の数字を越えない最大の整数を返す。 |
ceiling() | ceiling(number) | number | 引数の数字より大きい最小の整数を返す。 |
round() | round(number) | number | 引数の数字に最も近い整数を返す。 |
number() 関数
以前の記事を参照。
シグニチャ
number(object?) : number
sum() 関数
引数のノードセットの各ノードを number() 関数によって数値に変換して、それらの和を返す。
シグニチャ
sum(node-set) : number
floor() 関数
引数の数字を越えない最大の整数を返す。
シグニチャ
floor(number) : number
サンプルの XPath 式
floor(1.3)
サンプルの評価結果
1 (数値)
ceiling() 関数
引数の数字より大きい最小の整数を返す。
シグニチャ
ceiling(number) : number
サンプルの XPath 式
ceiling(1.3)
サンプルの評価結果
2 (数値)
round() 関数
引数の数字に最も近い整数を返す。 もう少し正確には
- 引数の数字に最も近い整数が1つなら、それが返される。
- 引数の数字に最も近い整数は2つなら、大きい方が返される。
- 引数が NaN なら、NaN が返される。
- 引数が +∞ なら、+∞ が返される。
- 引数が -∞ なら、-∞ が返される。
- 引数が +0 なら、+0 が返される。
- 引数が -0 なら、-0 が返される。
- 引数が -0.5以上0未満 なら、-0 が返される。
シグニチャ
round(number) : number
サンプルの XPath 式
round(1.3)
round(1.7)
round(1.5)
サンプルの評価結果
1 (数値)
2 (数値)
2 (数値)
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