『CO2と温暖化の正体』読了。
地球温暖化をガンガン煽る本かと思って買いましたが(?)、なんか、すっごく真面目に温暖化のことが語られててビックリ。 というか、著者はCO2 による温暖化の提唱、広報(といっていいのかな?)などに直接関わってきた、気候科学の権威的人物じゃん。
「真面目な科学書」と「眉唾モノ」とを区別する1つの目安は、その書籍のテーマとなるものの分野に関して、一般に言われてることを客観的に(たとえその書籍の主張と正反対のことであれ)どの程度キチンと説明しているかを見ることですが、この書籍は迷いなく「真面目な科学書」ですね。
ただ、氷河を形容している箇所は何を言っているのか分からないところが多かったですけど・・・ 後書き(監訳社)を見ると、英国版には氷河の写真などがいろいろ付いているらしいので、改訂の際にはそっちを使って欲しいですね。
「そこまで言って委員会」などでブレイクした(?)武田邦彦氏の話によると、「地球温暖化のために海面が何mも上昇するって話はウソ」だとなってますが、世界の地質を調べれば、実際に今よりも何mも海面が高かった時代が確かにあるそうです。 なので、「海面何mも上昇」って話は、誰かが煽りのためだけに根拠なく言いだした話でもないようですね。 今から100年後とかにそういう時代を迎えるかどうかはまた別問題ですけど。
P.S. 二酸化炭素を地中、海底などに固定する代わりに、石油合成細菌を使って石油に変えられれば、新たな資源として二酸化炭素の取り合いになるんだけど。 ただ、石油合成細菌に石油を合成させるためには二酸化炭素に加えて水素もいるようですけど。
- 作者: ロバート・クンジグ,内田昌男監訳,ウォレス・S・ブロッカー
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2009/09/19
- メディア: 単行本
- クリック: 8回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
なぜ地球は人が住める星になったか?―現代宇宙科学への招待 (ブルーバックス)
- 作者: W.S.ブロッカー,斎藤馨児
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1988/06
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 2回
- この商品を含むブログ (2件) を見る