サイモン・シン著『フェルマーの最終定理 (新潮文庫)』読了。
数学の難問の本と同時に、数学者列伝と言える本。 変わった人多いね、数学者(笑) フェルマーの最終定理の証明に重要な役割を果たす「谷山-志村予想」に関して、内容に加えて彼らのことにも言及しているのは、日本人としてうれしい。
フェルマーの最終定理以外にも、完全数やゲーデルの不完全性定理などについても書かれています。 チョット脱線気味な気もするけど(笑)
「フェルマーの最終定理」って
3以上の自然数 \( n \) に対して
\begin{align*}
x^n + y^n = z^n
\end{align*}
を満たす整数の組 \( (x,\,y,\,z) \) は存在しない。
というものでしたが、\( n \) 乗して加える項を増やしたらどうなるんでしょう?
自然数 \( m,\,n \) に対して
\begin{align*}
x_1^n + x_2^n + \cdots + x_m^n = z^n
\end{align*}
を満たす整数の組 \( (x_1,\, x_2,\, \cdots ,\, x_m,\, z) \) は存在するか?
- \( m=2,\,n = 2 \) はピタゴラスの定理
- \( m=2,\,n >2 \) はフェルマーの最終定理により、解が存在しない
- \( m=3,\,n = 4 \) はオイラーの予想(解が存在することが示されている)
- 作者: サイモンシン,青木薫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/05/30
- メディア: 文庫
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その他、「数学の難問」(著者いろいろ)
ケプラー予想って、「球体を最も密になるように詰める詰め方は?」って問題。 「KISSING NUMBER」とかの話だっけ?