今年『ノーベル物理学賞』をとられた南部陽一郎氏の著作『クォーク 第2版 (ブルーバックス)』を読了。 ブルーバックスは一般者向けの書籍だと思うんだけど、この本、なかなかの難易度。 学部生レベルでも読むの結構大変なんじゃないかな?と思えるほど。 でも、高校生くらいが分からないなりに読んでもそれはそれで楽しいかも(この分野に興味があれば)。
タイトル通り、ブルーバックスの他の同種の書籍に比べて、クォーク(やハドロン)あたりの話の割合が多いかなぁという印象。 『対称性の自発的破れ』(対称性の自然破綻)に関しては、数章を割いてそれなりに書いてありますが、発案者にしては控えめな内容かな。 他の書籍に比べて少ないというわけではありませんが。
20章、21章の標準模型の総括は、理論を本格的にやる人が全体像を把握するのにも使えるかも。
- 作者: 南部陽一郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/02/20
- メディア: 新書
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