Maven2, Eclipse, Tomcat を用いて Web アプリケーションを開発する環境を構築してみましょう(一覧)*1。 あまり本格的なものは扱いません。 ほぼ最低限の設定のみです。 また、Maven2, Eclipse, Tomcat はそれぞれインストールされているものとします。
環境構築の手順は概ね次の通り:
今回は Maven2 プロジェクトの新規作成と設定の方法を見ていきます。
Web アプリケーション用の Maven2 プロジェクトを作成する
まず、以下のコマンドによって Web アプリケーション開発用の Maven2 プロジェクトを作成します:
mvn archetype:create
詳しくは以前の記事参照。 archetype(テンプレート)の種類は「18: maven-archetype-webapp」を選択します。 その他
- groupId
- artifactId
- version
- packageName
の入力も必要です。
POM ファイルに設定を加える
Tomcat などのサーブレットを使用する Web アプリケーションでは、クラスのコンパイルに servlet-api が必要です。 したがって、これをプロジェクトの依存性に含めましょう。 具体的には、POM ファイルの「project/dependencies」要素下に以下のような <dependency> 要素を加えます:
<dependency> <groupId>javax.servlet</groupId> <artifactId>servlet-api</artifactId> <version>2.5</version> <scope>provided</scope> </dependency>
「provided」スコープを忘れずに。 その他、必要ならコンパイル・オプションやエンコーディング指定なども設定しておきましょう(必須ではありませんが):
<plugin> <groupId>org.apache.maven.plugins</groupId> <artifactId>maven-compiler-plugin</artifactId> <configuration> <source>1.5</source> <target>1.5</target> <encoding>UTF-8</encoding> </configuration> </plugin>
「src/main/java」フォルダを作成する
Maven2 プロジェクトでは、Servlet などの Java クラスは「src/main/java」フォルダに作成します。 しかし、「maven-archetype-webapp」アークタイプでは、デフォルトで「java」フォルダが生成されません。 したがって、これを手動で作成して下さい。
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*1:参考 URL : Tomcat Maven Plugins, TECHSCORE