Aspectj -- 設定可能なパラメータ 其ノ壱

今回は、aspect-maven-plugin に定義されている「compile ゴール」で設定できるパラメータを見ていきましょう。　全て紹介するのは面倒なので、独断と偏見で幾つか見繕って説明します（次回以降にも続く。　パラメータ一覧はこちら）：

• encoding
• source, target, complianceLevel
• aspectLibraries
• weaveLibraries
• ajdtBuildDefFile

ちなみに、テストコードをコンパイルする「test-compile ゴール」は、「compile ゴール」のパラメータに加えて

• weaveMainSourceFolder
• weaveWithAspectsInMainSourceFolder

を設定することが出来ます。　詳しくはこちら。

encoding

ソースコードの公開のために、ソース・ファイルのエンコーディングを OS のデフォルト・エンコーディングとは違ったエンコーディング形式（例えば UTF-8 など）で保存することがあります。　このとき、コンパイルを正しく行うにはコンパイラにエンコーディング形式の情報を与えなければいけません。　これは、maven-compiler-plugin でソースコードのエンコーディングを指定した方法と同じような方法で行えます：

<project>
  ...
  <build>
    <plugins>
      <plugin>
        <groupId>org.codehaus.mojo</groupId>
        <artifactId>aspectj-maven-plugin</artifactId>
        <!-- ここを追加 -->
        <configuration>
          <encoding>UTF-8</encoding>
        </configuration>
        ...
      </plugin>
    </plugins>
  </build>
</project>

source, target, complianceLevel

「javac」ツールで指定できた -source, -target オプションと同じ指定をするパラメータが、aspectj-maven-plugin でも指定可能です。　これに加えて、予め決められた source, target オプションの組を一括して指定できる「complianceLevel」パラメータも設定可能です：

パラメータ	説明	可能な値	デフォルト値
source	コンパイルするソースコードのバージョン	1.3, 1.4, 1.5	1.4
target	出力するクラスファイルのバージョン	1.1, 1.2, 1.3, 1.4, 1.5	1.2
complianceLevel	source, target パラメータの組	1.3, 1.4, 1.5	1.5 1.4

ちなみに、complianceLevel の各値で設定される source, target の値は下表の通りです（詳しくはこちら）：

complianceLevel	source	target
1.3	1.3	1.1
1.4	1.4	1.2
1.5	1.5	1.5

設定方法は、例えば complianceLevel に "1.5" に設定するには

<project>
  ...
  <build>
    <plugins>
      <plugin>
        <groupId>org.codehaus.mojo</groupId>
        <artifactId>aspectj-maven-plugin</artifactId>
        <configuration>
          <complianceLevel>1.5</complianceLevel>
          <encoding>UTF-8</encoding>  <!-- encoding も同時に設定可 -->
        </configuration>
        ...
      </plugin>
    </plugins>
  </build>
</project>

とします。