倭マン's BLOG

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ギジカガク入門

疑似科学入門 (岩波新書)』読了。

疑似科学をやろう!」って意味の『入門』ではありません(笑) 念のため。

疑似科学を第1種〜第3種にカテゴリー分けしてそれぞれ議論してますが、「第*種疑似科学」って言葉以外、大して小難しい言葉が出てこないので読みやすいと思います。 他に出てきそうな小難しい言葉は「予防措置原則」くらいでしょうか? まぁ読んで字のごとくってカンジですけど。

予防措置原則」とは、「未来の予測が不完全である場合、安全サイドに立ってあらかじめ手を打っておく」と言う考え方(p.185)。 この観点から見れば、今、世間を騒がしている新型インフルエンザに対しての政府の対応ってのは、適切なものといえるでしょうね。

ただし、本書にも書かれてましたが、この原則も盲目的に適用すると、「ハンセン病患者の隔離」のような人権侵害も引き起こすってことを心に留める必要はあるかと。 あと、個人的には、「コストパフォーマンス」も考慮する必要があるかと。 「地球温暖化を食い止めなければいけない」といって、温暖化による損害以上のコストを費やして対策をするってのはどうかと(というより、コスト大きすぎると誰もそれをやろうとしない可能性も)。

中高生、理系の学部生、社会人など、結構誰が読んでも損しない本ではないでしょうか?

疑似科学入門 (岩波新書)

疑似科学入門 (岩波新書)