東郷和彦著『歴史と外交─靖国・アジア・東京裁判 (講談社現代新書)』読了。
外務省にて外交に深く関わってきた著者の、歴史・外交問題に対する認識、提案などがまとめられた著作。
「そこまで言って委員会」「田母神論」はじめ、最近のメディアも世論も結構右傾化してますが、(本人もあとがき (?) で書いておられるとおり)この本は少々左によった内容になってます。 バランス感覚を取り戻すのに役に立つかも(笑) 体験談あり論理的な解析ありと、読んで損はない本かと。
主なテーマは
で、それぞれ1章(50〜60ページ程度)ずつ割かれています。
東京裁判は、著者の祖父、東郷茂徳氏が A 級戦犯として裁かれたため、他の章とは趣が異なっている印象でした。 身内が直接関わっているためある程度主観が入り交じって書かれてますが、それだからこそ価値があるといってもよい章かと。 ちなみに、東郷茂徳氏はアメリカとの開戦を阻止しようと尽力された方で・・・詳しくは本書を。
- 作者: 東郷和彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/12/17
- メディア: 新書
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