もうすぐ今年のノーベル物理学賞の受賞者が発表になりますね(イグ・ノーベル賞は既に発表されていて、日本人受賞者もいらっしゃいました)。 で、発表になった後では書きにくいので、いまのうちに「予想」記事を。
PHYSORG.COM「Predictions of upcoming winners for Nobel Prize in physics」に載っていたノーベル賞候補の物理学的発見をメモ。 あまり専門ではないので下記の内容には間違いもあるかと。
- 「For the development of the LED laser」 LED レーザーの開発。 中村修二氏(なかむらしゅうじ)の名と共に。
- 「For studies of weird quantum properties, such as nonlocality, entanglement, decoherence, and atom optics」 非局所性、エネンタングルメント・デコヒーレンス、原子光学などの量子的性質。
- 「For discovering graphene」 グラフェン(炭素原子からなるシート)の発見。
- 「For discovering and developing carbon nanotubes」 カーボンナノチューブの発見と開発。 飯島澄男(いいじますみお)の名と共に。
- 「For predicting, discovering, and developing negative-index metamaterials」 負の屈折率のメタ物質の提唱、発見と開発。
- 「For developing chaos theory」 カオス理論の開発。
- 「For discovering and developing photonic crystals」 フォトニック結晶の発見と開発。
- 「For detecting the accelerating cosmic expansion」 宇宙の膨張が加速していることの観測。
- 「For discovering extrasolar planets」 太陽系外の惑星の発見。
- 「For the discovery of the top quark」 トップクォークの発見。
他にも「For predicting and demonstrating quark-gluon plasma」(クォーク・グルーオン・プラズマの提唱と実演)などもあるようです。
どれも専門家(もしくは物理大好きッ子)からすればスゴイ研究ばかりですが、ノーベル医学・生理学賞の最有力候補とされている山中教授の「iPS 細胞の発見」ほどの絶大なインパクトがあるものは(少なくとも個人的には)見当たらないので、20〜30年くらい前のものが(順当に?)選ばれるんじゃないかな〜
去年は物性物理(物質)関連の研究だったので、今年は宇宙か素粒子かなぁ。 でも2年連続で物性物理の分野からの受賞ってのも珍しくはないようだし。 ということで、やはり日本人受賞者を期待して「青色発光ダイオード」か「カーボンナノチューブ」に期待しよう。
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