ビリヤードテーブルの上に、トライアングルに並べられた15個の球。 キリッとしたバーテンダー風の服装をしたプレーヤーが、その中心へ勢いよく球を突き入れる。 球と球、球とエプロンが衝突する心地よい響きとともに、各々の球がテーブル上を走っていく。
さて、「一方通行*1」にお願いして、ある瞬間に「えいやッ」と全ての原子の速度の方向を逆転させてみよう。 すると、あたかも時間を反転したかのように、VTR を巻き戻ししているかのように、すべての球が今まで着ていた道を逆に進んでいきます(球とテーブルとの摩擦は無視します)。 そして、最終的には15個の球が元あったようにトライアングルに整列し、最初打ち込んだ球が最初と逆方向に走っていくでしょう・・・
ここで疑問。 この後は一体どうなるんでしょう? そのままエプロンに当たって跳ね返るだけでしょうか? それとも、プレーヤーがキューの先でその球を止め、その後、時間反転されたプレーヤーが VTR を巻き戻ししているかのようにキューを引き、ポーズを崩し、キューに汚れを付け・・・となっていくのでしょうか?
まぁ、簡単に言えば、「全ての原子の速度を反転させると人間の行動も逆になるのか?」ってのが疑問。 上記の例では摩擦を無視したので、もし時間反転しても人間の行動が反転しないなら、人間の行動を司っている脳は散逸系(摩擦と同じ)ってことに?
量子と非平衡系の物理―量子力学の基礎と量子情報・量子確率過程
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*1:アクセラレータ accellerator