高橋洋一・竹内薫著『鳩山由紀夫の政治を科学する (帰ってきたバカヤロー経済学)』読了。
前巻『バカヤロー経済学 (晋遊舎新書 5)』に引き続き、対話形式で書かれているので読みやすかったです。
とはいっても、全体的に民主党の閣僚人事(11章中3章)とマニフェスト(11章中6章)を読み解いているって感じで、あんまり「科学する」ってタイトルとあっているのかどうか疑問。 一応、最終章で「鳩山政権を OR 」しているそうだけど、なんか(「鳩山政権、こうしていけばいい」という)結果のみを、えいやと書き下しただけのような・・・ こういう類の本であんまり定量的な話をガッツリ書くのも合わないのかも知れないけど。
ただし、コラムは理系っぽい(数式とかは出てこないけど):
- 鳩山論文を読む「お見合い問題」
- ゲーム理論って何だっけ?
- 囚人のジレンマ
- ミニマックス戦略
- ナッシュ均衡
- 零和ゲーム(ゼロサムゲーム)
- 環境問題のジレンマ
- VHSと小沢一郎(協調ゲーム)
- ナゼに大政党の政策は似通うのか?(海の家問題)
- 日韓米はチキン!?
内容について。
民主党のマニフェストで「子ども手当て」を家庭に直接ばらまくってのが何故かが不明だったけど(直接授業料を免除にするとかの方がどう考えてもいいだろうに)、文科省の力を弱めて、支持母体の日教組の支持を得ようってことらしい。 そう言われれば納得。
日本郵政の社長人事が小沢代表の差し金だってのは、原口一博総務相によると間違いらしい。 原口総務相が小沢代表にこの人事を(直接)伝えたとき、結構驚いていたらしいので(「そこまで言って委員会」より)。
- 作者: 高橋洋一,竹内薫
- 出版社/メーカー: インフォレスト
- 発売日: 2009/12/18
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