海堂尊著『イノセント・ゲリラの祝祭』(上・下)読了。
今回は病院内ではなく、厚生労働省で開かれる会議での討論等々がメイン。 既にミステリーとかではなく、手術などの医療イベントも出て来ませんが、著者的には著作を通して訴えたい事柄の本丸なのではないでしょうか。 『死因不明社会―Aiが拓く新しい医療 (ブルーバックス)』と一緒に読めば、解剖の制度的なことは把握できるんではないでしょうか。
彦根氏の提唱していた『医療庁・医療省』、作中では妄想の域に達しているような扱いでしたが、結構、著者の考えの本命だったりして。 とかチョット思いました。
作中でチラホラ匂わせていた「北の案件」、今後また出版されるでしょうけど、そちらが楽しみ。 産科医の問題で、現実社会でもニュースになったし。
白鳥の理論の極意が1つ出て来てました。 極意その十一「強大な相手には次元を変え、闘いの焦点(ホット・スポット)を移動させよ」
- 作者: 海堂尊
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/11/21
- メディア: 新書
- 購入: 10人 クリック: 169回
- この商品を含むブログ (110件) を見る
- 作者: 海堂尊
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2009/04/07
- メディア: 単行本
- 購入: 5人 クリック: 51回
- この商品を含むブログ (118件) を見る