前回までで Mojo インターフェースの仕様に関する事項は概ね終わりました。
ただし、Mojo インターフェースの実装を提供するだけではまだ実際に動く mojo にはならなくて、少なくとも作成した Mojo の実装に「@goal アノテーション」*1を付加する必要があります。
サンプル
実際に動作する最小限の Mojo の実装のサンプルは、例えば以下のようになります:
package org.sample; import org.apache.maven.plugin.AbstractMojo; import org.apache.maven.plugin.MojoExecutionException; /** * My first maven plugin ! * * @goal sayhi */ public class HelloMojo extends AbstractMojo{ public void execute()throws MojoExecutionException{ getLog().info("***** Hello, world ! *****"); } }
HelloMojo クラスの JavaDoc コメントに「@goal sayhi」を付加することで、この Mojo に対するゴールを指定しています。
プラグインを実行する
以前の記事にプラグインを実行する方法を書きましたが、上記の例で簡単におさらいをしておきましょう。
プラグイン・プロジェクトの「groupId」「artifactId」はそれぞれ
groupId | org.sample |
---|---|
artifactId | hello |
だとしましょう。 プラグインを実行するためには、Maven2 プロジェクトのルートフォルダ上で以下のコマンドを実行します*2:
mvn org.sample:hello:sayhi
実行結果として、以下のようなメッセージが表示されます:
...
[INFO] [hello:sayhi]
[INFO] ***** Hello, world ! *****
...
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*1:記事中でアノテーションを書く場合、「@goal」または「goal アノテーション」とした方がいいのかもしれません。 以降では「@goal」の様に書きます。
*2:プラグイン・プロジェクトをローカル・リポジトリにインストールしていなければ、プラグイン・プロジェクトのルートフォルダ上で「mvn install」コマンドを実行してください。