倭マン's BLOG

くだらない日々の日記書いてます。 たまにプログラミング関連の記事書いてます。 書いてます。

今更ながら GroovyFX に手を出してみる

今更っていうとアレですが、ちょっと前に盛り上がっていた GroovyFX にちょっと手を出してみようかと。 今回はインストールとサンプルの実行。 結構他のサイトでもやられているので自分用のメモ程度に。

参考 URL

JavaFX のインストールと設定


まずは JavaFX のインストールと設定。 ここでは、一応 GroovyFX を使わずに開発できる最低限の設定を行います。 GroovyFX を使うなら不必要な設定もあるかもしれませんがご了承を。 また、Windows オンリー御免。 手順はこんな感じ:

  1. JavaFX のダウンロードとインストール
  2. 環境変数の設定
  3. ソースコードのコンパイル
  4. クラスパスの実行

JavaFX のダウンロードとインストール

以下のサイト

から JavaFX 2.0 SDK をダウンロードして、インストーラを実行します。 ダウンロードの際には「Accept」にチェック(ライセンスに同意するなら)を入れる必要があります。

環境変数の設定

JavaFXソースコードをコンパイル&実行するには JavaFX ライブラリの Jar ファイル (jfxrt.jar) をクラスパスに含める必要があります。 なので、少々環境変数の設定が必要。

環境変数 設定する値
JAVAFX_HOME JavaFX がインストールされたフォルダへのパス
CLASSPATH %JAVAFX_HOME%\rt\libs\jfxrt.jar*1

ソースコードのコンパイル

上記の設定を踏まえて、サンプルコードのコンパイル方法を見てみましょう。 JavaFX 2.0 になってから、普通の Java コードと同じようにコンパイルすることができるようになったんですよね。 サンプルは、何でもいいんですが「Getting Started with JavaFX」で使われている ColorfulCircles.java としましょう。 コンパイルを実行するには、ColorfulCirles.java ファイルがあるフォルダ上で、以下のコマンドを実行します:

javac -cp .;%CLASSPATH% ColorfulCircles.java

クラスファイル ColorfulCircles.class が生成されれば成功。

クラスパスの実行

実行もコンパイルと同じです。 ColorfulCircles.class があるフォルダ上で以下のコマンドを実行します:

java -cp .;%CLASSPATH% ColorfulCircles

問題がなければ、以下のようなアプリケーションが起動します:

GroovyFX のインストールと設定

GroovyFX のアーカイブが Maven リポジトリに公開されたので、下記のように自分でビルドしなくても Grape や Gradle で自動的にアーカイブをダウンロードすることができるようになりました:

さて、次は GroovyFX のインストールと設定。 ただ、ちょっと面倒なのが GroovyFX ライブラリの Jar ファイルとかがそのままダウンロードできるわけではなく、プロジェクトのソースコードから自分でビルドしないといけないところ。 GroovyFX プロジェクトは Subversionリポジトリにあるので、自分でチェックアウトしてソースを落としてこないといけないそうで。 幸い、大抵の IDE にはこういう機能が付いているようなので、IDE 任せでいきましょう。 

  1. GroovyFX の Subversion リポジトリからソースをチェックアウト
  2. GroovyFX をビルド
  3. サンプル・コードの実行

IDE として NetBeans を使ってる人は

にやり方が書いてくれてあるので、そちらでどうぞ。 ここでは IntelliJ IDEA でいっちゃうよ。

GroovyFX の Subversion リポジトリからソースをチェックアウト

IntelliJ IDEA では、以下の手順で Subversion リポジトリからチェックアウトすることができます:

メニュー : 「VCS」 → 「Checkout from Version Control」 → 「Subversion」



既存のプロジェクトを開いていると、メニュー項目が変わっているかも知れません。


Repository URL は「http://svn.codehaus.org/gmod/groovyfx/trunk/










「Yes」を選択すると IntelliJ IDEA でチェックアウトしたソースを開きます。
IntelliJ IDEA 上でソースをビルドしたい場合はそれでも可。

GroovyFX をビルド

チェックアウトしたソースには Gradle のビルドファイル build.gradle があるので Gradle でビルドします*2。 Gradle がインストールされていれば以下のコマンドを実行するだけです:

gradle build

Gradle 1.0-milestone-6 では何か警告がでましたが、一応ビルドは成功しました。 GroovyFX の Jar ファイルは

  • ./build/libs/groovyfx-0.1-SNAPSHOT.jar

に生成されます。 Groovy スクリプトの実行時にクラスパスとか設定するの面倒なので、この Jar ファイルを

  • %GROOVY_HOME%\lib

にコピペしておきましょう。

サンプル・コードの実行

さて、ではサンプル・コードを実行してみましょう。 サンプルは GroovyFX のサイトにあるのを拝借:

// chartDemo.groovy ファイルとして保存
import groovyx.javafx.GroovyFX
import groovyx.javafx.SceneGraphBuilder
import javafx.collections.FXCollections
import javafx.scene.chart.PieChart

def pieData = FXCollections.observableArrayList([new PieChart.Data("Yours", 42), new PieChart.Data("Mine", 58)])

GroovyFX.start {
    new SceneGraphBuilder().stage(title: 'Chart Demo (GroovyFX)', width: 1024, height: 700, visible: true) {
        scene {
            tilePane {
                pieChart(data: [first: 0.25f, second: 0.25f, third: 0.25f])
                pieChart(data: pieData)
            }
        }
    }
}

この Groovy スクリプトがあるフォルダ上でコマンド

groovy chartDemo.groovy

を実行すると、以下のようなアプリケーションが起動されます:


めでたしめでたし。 ・・・よく考えると IntelliJ IDEA や Gradle がインストール済みという前提はハードル高い? ま、いっか。
JavaFX 2.0: Introduction by Example

JavaFX 2.0: Introduction by Example


プログラミングGROOVY

プログラミングGROOVY

*1:CLASSPATH に他の値も設定している場合、例えば jar コマンドを使えるようにするために「%JAVA_HOME%\lib\tools.jar」を設定している場合、セミコロン (;) で区切って「%JAVA_HOME%\lib\tools.jar;%JAVAFX_HOME%\rt\libs\jfxrt.jar」などとして下さい。

*2:build.xml があるので Apache Ant でもできるかと思ったけど、拙者の環境ではコンパイルエラーが山のように出ました。