『恥知らずのパープルヘイズ ?ジョジョの奇妙な冒険より?』読了。
来ましたねぇ! パープルヘイズ、後日談。 ジャンプにあるまじき戦線離脱劇(?)を演じたパンナコッタ・フーゴのその後の物語。 ジョルノがボスを倒して組織を乗っ取ってから約半年後の話で、「フーゴが組織へ復帰を認められるために、組織の負の遺産“麻薬チーム”の殲滅に乗り出す」というストーリー。
普通、ジャンプで1度戦線離脱したら、主人公がピンチの時に颯爽と現れて起死回生の逆転劇を演じるってのが王道だと思いますが、フーゴはボスや組織に恐れおののいて戦線離脱したまま一切触れられることなく終わってしまうという、ある種、斬新なキャラ(笑) 連載当時は「パープルヘイズが強すぎてボスをも倒してしまうので退場させたんじゃね?」と冗談半分で考えてましたが、「wikipedia:黄金の風」によると実際にそういう説もあるそうで。
それはともかく、内容はと言えば、「原作が荒木飛呂彦氏ではないのでダイジョブかな〜」なんて心配を全く感じさせないようなジョジョワールド! 全然違和感なく読めます。 まぁ、第5部の連載がかなり前なんで、キャラ設定などの記憶がアヤフヤなのも一因かも知れないけど(笑)*1
オリジナルキャラも、もちろんオリジナルスタンド付きで登場。 自分で言ったギャグ(もどき)でやたら1人でゲラゲラ笑ったり、対話の際に本題とは一見関係ないような話から遠回りで入っていったりと、ちょくちょくジョジョの本編で見られるようなテクやキャラ設定(?)が織り込まれていて、ジョジョワールドを醸し出すのに一役も二役も買ってます。 これらのキャラの本体とスタンドの挿絵もシブイ。 オリジナルスタンドの能力は、少々精神や感覚に対する攻撃ってのが多かったので、『The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day』の時みたくパワーバトルはあんまり期待できないかなぁと思ってましたが、そもそもパープルヘイズにパワーバトル望んだら話作れないよね(笑)
で、パープルヘイズの後日談ってことで、どんな結末を迎えるのかがやはり気になるところ。 ネタバレは避けることにして、まぁ、読む前の予想として
- フーゴが自分の弱さを乗り越えて、組織に再加入するなどして Happy end
- 最後まで自分の弱さに負けて、(おそらく自分のスタンド能力で)悲哀の死を遂げる Bad end
- 結局、自分の弱さを乗り越えられず現状維持の Endless end
みたいなのを考えてましたが、さぁ、どれになったでしょう? 個人的には Bad end がアリかなぁなんて思ってましたガ。 ウフ。
そういえば、敵チームが『石仮面』なんていう骨董品を持ち出してきましたが、結局人間であることをやめたものは出てきませんでした(あっ、ネタバレた!?)。 吸血鬼がパープルヘイズのウイルスに感染したらどうなるか?ってのはちょっと興味ありますねぇ。 ウイルスの毒性と吸血鬼の不死身性のせめぎ合いになるんでしょうけど、ウイルスを無毒化できる太陽光*2にあたると吸血鬼も燃えて灰になるという、なんとも因縁的な性質。 というか、パープルヘイズのウイルスって吸血鬼じゃん!?
最後にどうでもいいことですが、トリッシュが CD デビューするそうですが、ギャングと関係があると日本でのデビューは・・・
- 作者: 上遠野浩平,荒木飛呂彦
- 出版社/メーカー: 集英社
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パープルヘイズの後日談を記したノベルは他にも出てたようです。 こちらはボスを倒す前のようですが・・・ Amazon の評価はイマイチの模様。
ジョジョの奇妙な冒険 2 ゴールデンハート/ゴールデンリング (JUMP j BOOKS)
- 作者: 荒木飛呂彦,大塚ギチ,宮昌太朗
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- 発売日: 2001/05/28
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The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day
- 作者: 乙一,荒木飛呂彦
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