倭マン's BLOG

くだらない日々の日記書いてます。 たまにプログラミング関連の記事書いてます。 書いてます。

あんたがいなきゃ、おれなんて―すぐに死んでたよ。すぐに折れて曲がって―錆びて、終わってたよ

西尾維新著『刀語 第十二話 炎刀・銃 (エントウ・ジュウ) (講談社BOX)』読了。

今回の蒐集対象?は「炎刀・銃(えんとう・じゅう)」。 現代の言葉で言えば、「回転式連発拳銃」と「自動式連発拳銃」。 既に蒐集する必要なくなっちゃったけど。 一応、蒐集対象は否定姫左右田右衛門左衛門

少年漫画の主人公っぽく、「瀕死と思いきや助かった」的な梯子外し(?)はなく、とがめ死す。 死の間際の会話が踊山での伏線が効いていて切ない・・・ 「信じる心も、愛おしく思う気持ちも、抱いた情も、所詮奇策のための道具」だって。 言い方を変えれば、それらは紛れもなくとがめ自身の内に確固たる感情としてあったということ。 すごい捻くれ具合だねぇ、とがめさん。 今ここに至っては、第1話での「鑢七花、私に惚れて良いぞ」って言葉が堪らなく愛おしい。

四季崎記紀の末孫、否定姫が完成形変体刀の特性を語っていたのでメモ:

四季崎記紀
完成形変体刀
完了形変体刀
特性 必殺技
絶刀・金包
(ゼットウ・カンナ)
世界のなによりも固き、折れず曲がらぬ絶対の刀 報復絶刀
(ホウフクゼットウ)
斬刀・金屯
(ザントウ・ナマクラ)
ありとあらゆる存在を一刀両断にできる、鋭利な刀 斬刀狩り
(ザントウガリ)
千刀・金殺
(セントウ・ツルギ)
いくらでも替えが利く、恐るべき消耗品としての刀 千刀巡り
(セントウメグリ)
薄刀・金十
(ハクトウ・ハリ)
羽毛のように軽く、硝子細工のように脆い、美しき刀 薄刀開眼
(ハクトウカイガン)
賊刀・
(ゾクトウ・ヨロイ)
守りに重きを置いた、巨大な防御力を有する、甲冑を模した刀 刀賊鴎
(トウゾクカモメ)
双刀・金追
(ソウトウ・カナヅチ)
すさまじい質量のかたまりであり、持ち上げることさえ満足に適わない刀 双刀之犬
(ソウトウノイヌ)
悪刀・金悪
(アクトウ・ビタ)
所有者の死さえ許さず、無理矢理に人を生かし続ける凶悪な刀 悪刀七実
(アクトウナナミ)
微刀・金叉
(ビトウ・カンザシ)
武器でありながら人である、恋する殺人人形とも言える刀 微風刀風
(ビフウトウフウ)
王刀・金居
(オウトウ・ノコギリ)
人を正し、心を正す、精神的王道を歩ます、教導的な解毒の刀 王刀楽土
(オウトウラクド)
誠刀・金全
(セイトウ・ハカリ)
人間の姿勢を天秤にかけるように、人によって受け取り方さえ違う曖昧な刀 誠刀防衛
(セイトウボウエイ)
毒刀・金度
(ドクトウ・メッキ)
所有すると人を斬りたくなる、刀の毒が最も強く内包された刀 猛毒刀与
(モウドクトウヨ)
炎刀・金充
(エントウ・ジュウ)
遠距離からの連続精密攻撃を可能にした、飛び道具としての刀 断罪炎刀
(ダンザイエントウ)
虚刀・金慮
(キョトウ・ヤスリ)
七花八裂
(シチカハチレツ)

将軍の御側人、真庭孑々(まにわぼうふら)、なんて可哀想な名前(笑)

あれ、十二巻を通して、二の奥義『花鳥風月(かちょうふうげつ)*1』と六の奥義『錦上添花(きんじょうてんか)*2』って、御側人と闘ったときに技名出て来た以外、七花八裂の中でしか使われてねぇw。 技の形容、全くなし(笑) ネタ尽きた?

第十二話 炎刀・銃(エントウ・ジュウ) 目次

  • 序章
  • 一章―別離(べつり)
  • 二章―家鳴匡綱(やなりまさつな)
  • 三章―城攻(しろぜめ)
  • 四章―家鳴将軍家御側人十一人衆(やなりしょうぐんけおそばにんじゅういちにんしゅう)
  • 五章―鑢七花(やすりしちか)
  • 終章

刀語 第十二話 炎刀・銃 (エントウ・ジュウ) (講談社BOX)

刀語 第十二話 炎刀・銃 (エントウ・ジュウ) (講談社BOX)

*1:[1]花と鳥と風と月。 美しい自然の景色。 [2]自然の風物を楽しむこと。 風流。 (旺文社『標準漢和辞典』より)

*2:「錦上に花を添う(きんじょうにはなをそう)」美しい上にも、さらに美しさを加える。 一段と立派にする。 (旺文社『標準漢和辞典』より)