西尾維新著『刀語 第十一話 毒刀・鍍 (ドクトウ・メッキ) (講談社BOX)』読了。
今回の蒐集対象は「毒刀・鍍(どくとう・めっき)」。 最も刀の毒性の強い変体刀。 王刀・鋸の真逆の性質っす。 招集対象はまにわに最強の真庭鳳凰。 って言っても、鍍の「最強の毒」と真庭川獺の「忍法記憶辿り」の相乗効果で、鳳凰様ご乱心・・・を通り越して、四季崎記紀が降霊されとる! うーむ、四季崎記紀の狂気が刀の毒、というより、四季崎記紀自身が刀の毒?
この巻では四季崎記紀の秘密のベールが取り払われる! 四季崎は「刀鍛冶」であると同時に「占術師」、つまり予知能力者! 「占術師」と「予知能力者」、似て非なるものな気がかなりするけど(笑) そういえば、第1話で真庭蝙蝠が「四季崎記紀が陰陽道や錬金術などにも手を出していた」ってなことを言ってましたね。
「七花 vs 四季崎記紀」の対戦で、四季崎が用いた剣技は、新撰組一番隊隊長沖田総司の「三段突き」でしょうね。 それはともかく、「占い」ならぬ「予知能力」があるなら、もっと白熱戦が繰り広げられても良かったのでは? 所詮、剣士ではなく刀鍛冶だってことの限界かな。
場外乱闘としては「真庭人鳥 vs 左右田右衛門左衛門」が。 人鳥の『運命崩し』、炎刀・銃にとっては天敵的忍法っぽいけど、なぜか跳弾でやられとる・・・
四季崎記紀の完成形変体刀十二本のうち、十一本を蒐集し、最後の一本「炎刀・銃」を求めて、いざ終わり尾張城へ・・・で、衝撃的な展開と共に、次巻へ続く!!
第十一話 毒刀・鍍(ドクトウ・メッキ) 目次
- 序章
- 一章―粗筋(あらすじ)
- 二章―断罪円(だんざいえん)
- 三章―東海道(とうかいどう)
- 四章―柔球術(じゅうきゅうじゅつ)
- 五章―四季崎記紀(しきざききき)
- 終章
刀語 第十一話 毒刀・鍍 (ドクトウ・メッキ) (講談社BOX)
- 作者: 西尾維新,竹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/11/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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