西尾維新著『偽物語(下) (講談社BOX)』読了。
タイトル的に『化物語』の再度ストーリー程度かと思ってましたが、案外『偽物語』の方が内に含んだテーマが深い。 上巻ではまだ「うーむ・・・」って感じでしたが、下巻を読むと「ふむふむ」と思える。 まぁ、下巻の後書きにまとめ的なことが書いてますけど。
『偽物語』にて、暦お兄ちゃんがシスコン通り越して犯罪者めいてきているのが不安(笑) 火憐ちゃんに対しては完全に未遂。 つーか、歯磨きにあんな効果ほんとにあるんかいな? 口の中に性感帯があるにはあるらしいけどぉ。
そういえば、チャチな伏線がバラバラと散りばめられてましたねぇ。 かなり軽〜く回収されてましたが。 メルセデスベンツとか、3桁の数字を2つ並べれば7で割れるとか*1、「二度と玄関の扉に手を掛けることはないなだなんて、予想できるはずもなかった」とか。 「伏線じゃない」とか言いつつ一応伏線になっていたのね。
『つきひフェニックス』が最終話と題されてますが、2010年に『傾物語(カブキモノガタリ)』まよいキョンシーと『猫物語(ネコモノガタリ)』つばさファミリーが刊行されるとのこと。 まよいちゃんと翼ちゃんの話のもよう。
- 作者: 西尾維新,VOFAN
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/06/11
- メディア: 単行本
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*1:「123123」とか「964964」とか「892892」とかは絶対に7で割り切れるというもの。 大雑把に言えば、1001が7で割り切れるってことから説明可。