『とある魔術の禁書目録(インデックス)〈16〉 (電撃文庫)』読了。
『神の右席』後方のアックア、べらぼうな強さ。 しかも「聖人たるもの、こうあるべし」ってなぐらい功績を残してるし。 そういうキャラがなぜか悪役ってのもありがちだけど(笑)
アックアは「『聖人』と『聖母』の身体的特徴を同時に持っている」ってことだったので、最初「両性具有(半陰陽)」的なものかと思って、ナカナカ画期的なキャラ付けだと感じたんですけど、あんまり関係なさそうでした。
終章では、『神の右席』右方のフィアンマ登場で、圧倒的な強さと凶悪さを披露。 正義の味方っぽい「メチャつよ」な悪役がいれば、大抵それを上回る非常識な強さの悪者は必須ですかね。 意外とローマ教皇が善人って設定になってました(笑) 言っても十字教のトップなんで当然かも知れないけど。
アックアが水を操る魔術で(水道管などを)爆発させていたときに、『水は容易に体積を変えられるものであってな。・・・』と言ってました。 「水→水蒸気」の変化では体積が約1000程度(分子間距離が10倍くらい)になり、体積変化はスゴイです(液体→気体のでの体積変化は大体こんなもの?)。 水蒸気爆発なんてのもありますし。 一方、水に圧力をかけて圧縮しようとしても、状態変化しなければほとんど体積は変わりません(水は非圧縮性の液体)。 水って、意外と圧縮できると思っている人多いんじゃないでしょうか?(拙者は結構長い間そんなイメージがあったんですが。)
- 作者: 鎌池和馬,灰村キヨタカ
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2008/06/10
- メディア: 文庫
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目次(括弧内は拙者による直訳)
- 序章 『指導者としての立ち位置』 Stage_in_Roma. (ローマでの舞台)
- 第一章 『平穏から破滅へ続く道筋』 Battle_of_Collapse. (崩壊の戦い)
- 第二章 『敗北から立ち上がる者達』 Flere210. (その涙の理由を変える者)
- 第三章 『桁の違う怪物同士の死闘』 Saint_VS_Saint. (聖人対聖人)
- 第四章 『誰が誰を守り守られるか』 Leader_is_All_Members. (我々のリーダーは我々)
- 終章 『さらなる騒乱への案内人』 True_Target_is・・・ (真の標的は・・・)
裏表紙は『ウィリアム=オルウェルの盾の紋章(エスカッシャン)』。