前回 Maven2 プロジェクトを Eclipse 上へ読み込んで開発できるようにしました。 今回は、それに関連する Eclipse 側の設定等を見ていきます。
Eclipse 側から変数「M2_REPO」を設定する
Eclipse 上で Maven2 のローカル・リポジトリに保存されているライブラリを使用できるようにするためには、変数「M2_REPO」を設定しなければいけませんでした。 前回は Maven2 を用いてこれを行う方法を紹介しましたが、いまいちうまく機能しないことがあるので、ここでは Eclipse 側から変数「M2_REPO」を定義する方法を紹介しましょう。
設定方法
[メニュー]Windows → Preferences で「Preferences ダイアログ」を開いて、以下のように設定します。 ただし、「ローカル・リポジトリへのパス」値は、Ant 風のプロパティで書けば、「${user.home}/.m2/repository」となっています*1:
Maven2 プロジェクトを Eclipse 上へ読み込む
コマンド「mvn eclipse:eclipse」で Eclipse プロジェクト用の設定ファイルを生成したら、Eclipse 側からそのプロジェクトを読み込む必要があります。
読み込み方法
Eclipse 上で、[メニュー]File → Import として 「Import ダイアログ」を開き、下図の通りに進んでいって下さい:
Package Explorer で外部ライブラリを非表示にする
Maven2 では、POM ファイルに依存性の設定を書くだけで自動的にライブラリがダウンロードされます。 これは勿論便利なんですが、Eclipse の「Package Explorer」上にそれらのライブラリが表示されると、パッケージ構造が見づらくなってしまいます。
なので、これらを非表示にする方法を見てみましょう。 下図の通り:
設定はこれだけです。 1度この設定をすると、次からは「Package Explorer」のメニューから簡単に切り替えができるようになります。 外部ライブラリを非表示にした結果は下図のようになります:
*1:${user.home} は Java のシステム・プロパティで、Java プログラム内からSystem.getProperty("user.home") で取得できる値。 Windows XP では「C:\Documents and Settings\《ユーザー名》」です。