倭マン's BLOG

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Archetype -- 独自の archetype を作成する 其ノ壱

今回は、archetype プラグインを使って、独自のarchetype を作成する方法を見てみましょう。

独自のarchetype を作成して使用できるようにする大まかな手順は次の通りです:

  1. Archetype 生成プロジェクト」を新規に作成する
  2. 独自のプロジェクト・テンプレートを作成する
  3. archetypeローカル・リポジトリへインストールする

これらが完了すれば、プロジェクト・テンプレートを作成できるようになります。

Archetype 生成プロジェクト」を新規に作成する


Archetype 生成プロジェクト」も、通常の Maven2 プロジェクトのように、archetype プラグインを用いて作成することが出来ます。 もちろん、これにも「groupId」と「artifactId」が必要です。 ここではついでに「version」も設定することにして、以下の値を用います:

プロパティ名
groupId com.sample
artifactId archetype
version 0.1

としましょう。 これらが決まったら、コマンド・プロンプト上で適当なフォルダへ移動し、以下のコマンドを実行します(実際には1行で)*1

mvn archetype:create
-DgroupId=com.sample
-DartifactId=archetype
-Dversion=0.1
-DarchetypeArtifactId=maven-archetype-archetype

コマンドの実行が成功すれば、以下のフォルダ構造が作成されます:

独自のプロジェクト・テンプレートを作成する


これは次回。 今回はそのまま次のステップへ。

archetypeローカル・リポジトリへインストールする


次に、上で作成した「Archetype 生成プロジェクト」をローカル・リポジトリへインストールしましょう。 これは通常のプロジェクトに対する方法と同じです。 コマンド・プロンプト上で、プロジェクトのベース・フォルダへ移動し、以下のコマンドを実行するだけです:

mvn install

作成した archetype を使用してプロジェクトを新規作成する


以上の作業が完了すれば、プロジェクト・テンプレートを作成することが出来ます。

プロジェクトを作成するので、また「groupId」「artifactId」を決めましょう。 ここでは

プロパティ名
groupId org.sample
artifactId sample

とします。 プロジェクト・テンプレートを作成するためには、以下のコマンドを実行します(実際には1行で):

mvn archetype:create
-DarchetypeGroupId=com.sample
-DarchetypeArtifactId=archetype
-DarchetypeVersion=0.1

-DgroupId=org.sample
-DartifactId=sample

プロパティ「archetypeGroupId」「archetypeArtifactId」「archetypeVersion」は、独自のプロジェクト・テンプレートを作成する際に指定した「groupId」「artifactId」「version」です。 このコマンド内では「version」も省略できないようです。

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*1:実行が失敗してしまう場合は、"-U" オプションを付けて実行してみましょう。