以前書いた「生物内の原子は絶えず入れ替わっている?」(id:waman:20070623)ってのは、ちょっとウソかも知れないそうで。 詳しくは池田信夫blogのコメント欄の blackdragon さんのコメント参照のこと。 何か、権威っぽい人が言った(書いた)ことに影響されやすい自分が哀しくもあり、若さも感じる(笑) まぁ、典型的なメッセンジャーってことですかね。
結局の所、
- タンパク質内の重窒素 → 重窒素を含むアミノ酸からタンパク質が構成されるため。
- 分裂・増殖する細胞のDNA → DNAの自己複製の際に重窒素が紛れ込む。
- 分裂・増殖しない細胞(脳細胞など)のDNA → 活発に転写されている部分は修復の際に重窒素が紛れ込む。
てことでいいんでしょかね?
まだよく分からないのは、1種類のアミノ酸にのみ重窒素を入れているのに、他のアミノ酸の中にも重窒素が入れ替わって入っているということ。 本中には、分子レベルでの分解・入れ替えが起こっていると書いてるが・・・ 分子レベルでの分解なんて起こるのかなぁ?
まだ、アミノ酸同士 or アミノ酸と他分子とで衝突する際に、量子力学的な粒子交換でも起こってるってのがあり得そうな気もするけど、化学結合をしている分子同士でそういう交換が起こる確率って低そうな気もする。 でも、もしこれが起こるなら、脳細胞内のDNAのうち、活発でない部分も原子の入れ替えが起こる可能性も・・・
- 作者: 福岡伸一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/05/18
- メディア: 新書
- 購入: 52人 クリック: 1,295回
- この商品を含むブログ (1100件) を見る